Story Reader / シークレット / 16 永夜の胎動 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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増殖

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まだ動いているだと!?どういうこったよ。この塔はずっと前に放棄されたんじゃないのかよ?

塔の外にいた時、塔の頂上に赤い光が見えたんだ。あれは、浄化塔が動いているということだ。霧でよく見えなかったからその時は錯覚だと思ったが

今確信した。この塔はまだ動いている

ロルモ

……

でもどうして……

なんだ!?

地面が震え、塔内の各施設に赤い警告ランプが灯った。通気口の奥から人の腕ほどの太さの枝が通気口のファンを突き破り、そのままザックに襲いかかってきた

警報

エラー、浄化塔が損傷を受けました。損傷率50%、損傷率60%——

90%を超えると、パニシングの侵蝕を防げません。塔内の人員は、速やかに退避を——

塔のあちこちから断続的なアナウンスが聞こえた

ドォンッ!

襲ってきた枝を撃破したザックは、すぐに通気口の中の異変に気づいた

まるで地獄の生物のような鼓動と、歯をきしませるような音が聞こえたかと思うと、通気口からおびただしい数の異合生物が現れた

どうやら枝についていたらしい植物の嚢胞が破れ、噴出した粘液が腐敗生物の濁流のように絡まりあってうねり、生物のようになった。そして虫の群れのような音をたてている

【規制音】逃げろ!

武器を持って走れ!戦える数じゃない!

下はもう危ない、上へ逃げてください!