Story Reader / シークレット / 11 九龍夜航 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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11-2 変装

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よし、準備完了だ

一番大きいサイズの女物を根こそぎ持ってきた……あとはマーレイからの連絡を待つのみ

ですね

そういえば、お前……よくマーレイにリーのことを訊かなかったな?らしくないじゃないか

そりゃあ、興味はありますけど、俺にだって多少の分別はあるんですよ

まあ多分、あのマーレイが……リーの「戦う理由」ってやつだ

日頃からそうあってほしいものだがな……。では、お前の「戦う理由」はなんだ?バンジに聞かれても誤魔化しているようだが……

そのまま誤魔化されといてくださいよ。それについては、アイツの方がよっぽど発言権があるし……

あいつ……カムのことか?

シーッ、アイツを起こしちゃダメです……!

クロムが「カム」の二文字を口にした瞬間、カムイは慌てて口を塞ぐ手振りを見せた

……うーん、このまま座って待ってても仕方ないし、俺、先に着替えときましょうか?

思ったほど難しくなさそうだな……見たことがある類の衣服だ

これを、こうすんのか……?

クロム

動き回るな、まずはスカートの部分を頭からかぶれ

カムイ

ま、待って隊長!逆元装置が引っかかってる、引っかかってるって!

クロム

……頭を上げればいいだろう。よし、腹筋を閉めろ。背中のファスナーを上げるぞ

カムイ

痛っ!隊長、痛いって!背中の肉挟まってる!隊長~~~!

クロム

これが一番大きいサイズなんだ。我慢しろ

カムイ

はぁ……はぁ……

クロム

………………

うずたかく積まれた衣服の山、その上でぐったりと横たわるストライクホークのふたり――通信を繋いだマーレイの眼前に、惨状が広がった

えっ、えっ、何してるの?

着替えだ……戦闘を遥かに凌駕する難易度だ……

殺人事件の現場と見紛うような惨状に、マーレイは内心そっと手を合わせつつ、準備した資料をクロムに送信した

とにかく、ここからは僕が引き受けるよ。僕の指示通りにカムイの着替えとメイクを進めてもらえるかな?

了解です……カムイ、早く立て

俺もう、嫌になっちゃったよ……

ふふ、今にまた乗り気になるから……楽しみにしててよ、カムイ……

え……?