Story Reader / 叙事余録 / ER01 遥かなる方舟 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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ER01-8 「戦車」

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戦力異常ユニットを検出、勝てないと判断

お前は誰だ?

「セージ」の痕跡を追っている機械体です

「セージ」を知っているのに、機械教会を知らないのか?

加入するつもりがあるなら、機械教会の情報を提供してもいい

いえ、結構です。加入の判断をするにはより多くの情報が必要です

……

ならば、回答者に引き合わせるとしよう

沈黙したまま歩く機械の後を追って、ハカマは焦土の下に広がる地下空間へと入っていった

その異様に広い空洞には、巨大な宇宙船が隠されていた

…………

宇宙船の内部には人工太陽の光が満ちている

「戦車」は大広間の中央に立つ機械体に恭しく一礼をしたあと、すぐさま引きさがった

???

ようこそいらっしゃいました

奥に立つその女性機械体は、ハカマに向かって微笑みながら、人間を真似たような挨拶をした

???

私の名はアルカナ。「ママ」と呼んでくださって結構

ハカマ

はい、ママ

???

あーら、受け入れるの、早いね

アルカナ

学習速度に秀でているあらわれですよ。ゼロ

ハカマ

ママ、機械教会とは一体何なのですか?あなたたちはどうして「セージ」を探しているのです?この宇宙船を作ったのは誰ですか?

ゼロ

初っぱなからそんなにストレートに訊くんだ!

アルカナは優しげな声で、機械たちが苦しみながらも生き延びてきた経緯を説明していた

パニシングの災厄に巻き込まれたのは人間だけではない

同胞意識を持つ機械体はその一部が覚醒し、「恐怖」という感情を初めて理解している。パニシングは同胞全体に危害を及ぼす脅威だと

その脅威に晒された人間は、なおのこと機械に恐怖心を抱くだろう

長い戦いとパニシングの侵蝕の洗礼を受けた機械たちは、続々とセージ覚醒の啓示を受けたのだ

彼らはだんだんと1カ所に集まり、「機械教会」という名で地球において密かに行動し始めた

……私たちがセージを探していた時、ある「きっかけ」に出会いました

その時「彼女」は私に、未来の一部分を見せてくれました

「セージはやがて教会に戻り、私たちを率いてこの腐敗した大地を離れ、星々の果てへと導く」

「セージはパニシングの鍵を手に入れ、門を開く」

この宇宙船は、まさにその計画のために造った基地なのです

私たちは空中庭園の設計資料を探しています。それが手に入れば、似たようなものを作り出せます

その空中庭園の資料はどうやって入手するのですか?

もちろん奪い取るのだ!

宇宙船の製造に使う資源も同じく奪取するのですか?

ご心配には及びません。私たちには十分な時間があり、より正確な測量、採掘、製造や回収の技術もあります

どうでしょう。機械教会に加わってくれますか?

……結果を演算する時間を要求します