Story Reader / 祝日シナリオ / 運命のサプライズデー / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

曲と過ごす時間

>

のんびりした午後、少し眠気を感じ、部屋に戻ってインスタントコーヒーを淹れようと思った

部屋のドアを開けると、シルクの布で覆われた椅子が目に入った

あんなものを買った覚えはない。おそらく誰かからのプレゼントだろう……

シルクの布を持ち上げると、それは木でできた立派な4本脚の椅子だった

???

それはすすめません。クッションのある椅子は、長時間座っていると背骨に悪いのです

振り返ると、よく知った人物がそこに立っていた。曲がここにいるとは微塵も思わなかった

私は、この貴重な日をここですごすことにしました

誕生日の祝意を表します、指揮官。久しぶりですね、ずいぶん印象が変わったようです

特別に準備した誕生日プレゼントがこれです。一見、どこにでもある椅子のようですが……

最高級の紫檀で作られています。この時代には珍しい木です

ささやかな気持ちの品です。たいしたことでは

どうしたのですか、座ってみないのですか

曲に見つめられながら、ゆっくりと紫檀の椅子に腰を下ろした

気のせいかもしれないが、太陽の光を浴びたチョコレートのような、爽やかな香りがするように思えた

椅子の背もたれのカーブは人間工学に基づいてデザインされているようだ。木の硬さをまったく感じない

心地よさを感じた時、首筋に両手が添えられた……

指先から伝わってくる冷たさに驚いてしまった

どうですか?

今日はあなたが主役。何か望みがあればききましょう

呆れた……よくも私に肩を揉めなどと言えたもの。しかしあなたのその度胸に免じましょう

曲はややぎこちなく両手をこちらの肩に置くと……トントンと叩き始めた

肩甲骨と鎖骨の間に鋭い痛みが走った

そんなに痛いですか?まだほとんど力を使っていませんよ

言葉とは裏腹に、表情は正直者です

部下が私に施すことはあっても、私がすることはありません

ちょうどいい機会です。この技術を習得し、磨きをかけましょう

付き合ってもらいますよ

今のはふざけました。今日はここまでに

次は九龍に遊びにくるといいでしょう。整体師を手配し、あなたの疲れを癒して差し上げます