Story Reader / 祝日シナリオ / 聖なる夜と星の海 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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スペシャル通信

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はあああ!

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侵蝕体の大群の中でカムイは大剣を振り回し、敵を次々となぎ倒していく

必殺!超!大神威!

カムイの叫び声とともに大剣が精鋭侵蝕体の頭に振り降ろされ、大局は決した

侵蝕体

!!!!

ふー、これにて任務完了!ですよね?隊長!

ふむ、一帯の侵蝕体はおおよそ片づいただろう

やったー!じゃあこのあとは休憩時間?ですよね!?

その前に作戦報告だ……カムイ、お前は精鋭侵蝕体を何体倒した?以前の敵と違うところはなかったか?

ええっと……そういうのは隊長が自分で報告したらいいじゃないですか。俺に訊かなくてもわかってるんでしょ?

……お前の適性訓練だ

まあいいだろう。全部で11体、これといった異常なし

クロムはいつも通り、ストライクホークの隊員が誰ひとりやりたがらない報告書の作成を始めた。任務開始から今に至るまでの状況をこと細かに記録している

……隊長はずっと報告書作ってるじゃないですか。最近のことも全部記録してるんですか?

当然だ。隊のことは全てこの携帯端末に記録している。帰投後にコピーを軍務局に渡すんだ

突然どうした?何か気になることがあるのか?

いや、そういうわけじゃないんですけど……最近色々あったから……

船にも潜入したし……そうそう、次に同じようなことやる時はサイズが合ったスカートを用意しないとですよね?あの時のやつは本当ヤバかった……

できたらツーピースのがいいですよね。上と下と分かれてた方が簡単に脱ぎ着できるし……

お前はまた着る気でいるのか……

それから、九龍環城。最後にあんなことになるとは夢にも思わなかったけど

あれ以来昇格者たちの動きが目に見えて活発になり、我々のような特殊部隊も地上に長期滞在することが増えたな……

昇格者もさ、九龍の連中みたいに説得できればよかったんですけどね……そしたら、あんなに大変なことにならずに済んだのに……

まあそれは不可能だろうな。パニシングが「毒」である限り、状況は変わらない

でも、カムは克服しました……あいつは……

誰もがカムのようにいくとは限らない。それに、願わくば授格者のような立場の者がこれ以上増えないでほしいと誰もが思っているだろう

どちらでもない状態というのは、見ている者も当人もつらいだろう

それで、九龍のあと……

大きな事件が立て続けに起きて、世界の勢力図をひっくり返すくらいの戦いが起こって……

だが、我々は乗り越えた。おのれの努力と仲間の……仲間……おや?

隊長、どうしました?

仲間と言えば、すっかり忘れていた。バンジはどうした?一緒にいたはずだろう?

ああ、埋めました

……埋めた!?

あいつ、作戦開始直後に寝ちゃったんですよ。俺と隊長だけで十分だろとか言って……それで寝る寸前に「布団かけてほしい」とか言うから……

適当にレンガとかで埋めたんですよね。一応「バンジ」って書いた旗は立てといたんですけど……

お前たちは……本当に……

通信音

――

あ、通信だ。バンジの救援信号かな?

もしもし、バンジ、今どこ~?

通信音

……

……

おーい!……まったく、この期に及んでなんの冗談だよ!

隊長ぉ……

……今すぐ携帯装備で衛星と接続する。カムイはバンジに呼びかけ続けてくれ

じゃ、接続しますよ~

おい!人の話を聞け!!