Story Reader / 祝日シナリオ / 道士争奪戦 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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幽鬼を追跡

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おおおお、西の将軍ともあろうものが!!!

――ボエエエエエエエエエ!!!!!

ルシアが試練を通過すると、西の将軍はおかしな格好で敗北を認めた

両手で頭を抱え、地面に片膝立ちし、それから恐ろしい呻き声を発して、地面に倒れ込んだ

悪人が負けた時特有の仕草でしょうか。ですが、重要なのは周囲の状況です、指揮官

そうですね。すぐに倒れればいいと思いますが、それよりも周囲の状況にご注目ください

言われて気づいたが、西の将軍のまわりに、本来浮遊していたはずの偵察機も落ちている。そして、周囲の投影が徐々に解除され——

——

ここは……

このエリア本来の様子でしょう。見たところ、工場か何かのようですね

そう言って、リーは巨大なスクリーンに駆け寄り、手持ちのブラックボックスを駆使して端末を開いた

この工場の本来の機能です。もしかすると、これほど多くの機械体が一堂に集まった理由がわかるかもしれません

どうせことが済んだら、本部はこのエリアの調査任務を命じてくるでしょう。今のうちに準備しておけば手間が省けます

でも、この場所は親方さんたちが管理しているはずでは……

彼らの秘密を詮索するつもりはありません。この工場のような場所が、本来何だったのかわかりさえすればいいんです

リーは端末のクラッキングに成功したようで、操作を開始した。すぐにスクリーンにデータが表示される

当時の工場の記録でしょうか?

ええ。どうやら、ライン生産方式のパッケージ工場のようですね。規模的には中から下です

興味を惹かれるのは……操業停止通告ですね

詳細な説明がありますが、要約すると、パニシングの拡散に伴って人間の工員がその日から退避を始めた

そうです。当時こういったことは世界各地で起きました。ですが、重要なのは「人間だけ」を退避させた……

そうです。退避人数を分散させ、かつ退避の速度を維持するために、人間だけが撤退した

じゃあ、親方さんたちは……

確証はありませんが、当時取り残された機械体なんでしょう

彼らがどうやってパニシングを回避しながら生き続けたかはわかりませんか、幸いにも今日までずっと生きてきた。そして、当時の工場の操業日程表通りに

――定期的に集まって、祝日を祝っている

あくまでも僕の推測にすぎませんが……ただ、カレンダーの七夕と中元の日にマークがされているんです

人間もいないし、工場も放棄された……にもかかわらず、機械たちはここへ集まってきて行動しているということでしょうか

多くの機械は書き込まれているコードに対して従順に行動するのみです。そうなるのも不思議ではないでしょう

……

めぼしい情報はこれくらいですね。目下の最重要事項は、最後の試練ということになります

了解です