Story Reader / Affection / アイラ·極彩·その4 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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アイラ·極彩·その4

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翌日、アイラに呼ばれてアトリエを訪ねた

もっとも、足を踏み入れた途端に目隠しをされてしまったが

アイラ

しばらくそのままにしていてね

そう言うアイラに手を取られ、やがて椅子らしきものに座らせられた

結構な距離を歩いた気がする。そして今は、周りを何かに取り囲まれているような感覚が……

アイラ

よし、これなら……

ビリビリという電流の音、続いてプロジェクタが起動した音……

アイラ

うーん……なんかちょっと違うわね……

今度は、ボタンをカチャカチャと押す音だ

アイラ

もう少し調整して……よし、こんなところかな

目隠し、取っていいわよ

ここは……空中庭園のブリッジ?

こんなところまで歩かされたとは

アイラが何か言おうとした瞬間、イヤホンの奥で通信接続音が鳴った

指揮官?

朝からお見かけしませんが、お取り込み中でしょうか?

では、ご用が済まれましたら、ブリッジまでおいでください。セリカが……

今まさしく、そのブリッジにいるはずなのだが……

いや、注意してみると遠くの星々が少々ぼやけているようだ

………壁の感触だ

目の前のわずか50cmほどの距離に、壁があるようだ

感覚を騙せても、距離はどうにもならない、か……

単純な画像じゃ、限界があるわね

アイラが端末をいじると、目の前に白い壁が現れる

どうやら、視差効果を持つ画像を壁に投影することで擬似空間を作り出していたようだ

まあ、でも……

原理的な問題はないわ

指揮官、お付き合いありがとう。もう大丈夫よ

「どう『問いかけ』るかは、創作者自身の問題」ですからね!

指揮官?まだいらっしゃいますか?