Story Reader / Affection / カムイ·重力·その1 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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カムイ·重力·その6

うーん……?

指揮官?

指揮官の足音はよーく記憶に刻んでるから、間違えたりしないぜ

お陰でだいぶいい感じだよ、ほら――

えっ——はっ——ほっ——

もう全然問題ない!

にししし、元気いっぱいのカムイで戻ってくるって言っただろ?

本当だって!なんならメンテナンス設備のデータを見てくれよ

アンタに嘘をついたりするもんか

――大事な指揮官なんだから

ところで……今、他に誰もいないよな?

良かった!

別に、ただ……

ちょっと話があるんだ

まさか、わかってた!?

じゃ、じゃあさ……指揮官だったらどうする?

目の前にもうひとりの……自分が現れたとしたら

それは構造体でも同じだと思う?

唯一性を失うから、困惑するってこと?

そっか……ありがとな……指揮官

え?何の話かわかっちゃってる!?

なーんだ

俺の考えることなんか、全部丸っとお見通しなのかと思ったぜ

へぇ?つまり、俺のこともっと知りたいってこと?

はは、冗談だよ冗談!指揮官って本当、いつでも作戦のことばっか考えてんのな!

ああ、えーっと……ちょっと現実離れしてるけど、未来のことだよ

ほら、俺たちの作戦の目的って地球の奪還だろ?

でさ?もしも……もしもの話だけど、その日が来たらさ

俺たちの毎日は、どんな風になるのかな?

え、考えたことなかった?戦争が終わったら、こんな超過密スケジュールの忙しい毎日とおさらばできるじゃん

そしたらすっごく時間ができて、やりたいことも自由にやれるし、行きたいところにも自由に行けるようになるだろ

そうなったら、指揮官は何をしたい?

気になってさ……知りたいんだ

……うん……やっぱり指揮官にはお見通しだったか

俺たちは、人類の故郷を取り返すために生まれたんだ

それが実現しちゃったら、俺たちの存在意義はどうなるんだろうって……

へ?

俺らしくないってか?……なんかアンタと長くいるうちに、色んなことに気づけるようになったと思う

なるほど……へへ、ごめんな、どうでもいい話をたくさんしちゃった気がする。指揮官までうるさいなんて言わないでくれよ?

そっか。やっぱ指揮官は最高だな!へへ

うん?

お!約束だぞ!

へへへ——

指揮官……

俺は、ストライクホークの隊員だけど

アンタが期待するその日に向かって、まっしぐらに進むぜ!