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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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真実の狭間

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エリア全体が……振動し始めています……

しばらくすると、一同がいる円型のエレベーターがゆっくりと降下していることに気づいた

……どうやら、正解だったようですね

「真実の狭間」とは結局、何なんでしょうか……?

この施設を設計した者が付与したコード的な物と判断するしかないですね

……ええ

でも……それが本当だとして、学派の目的とは……?

強大な力と潤沢な資源を占有しておきながら、世界に対し何の目的も示さないなんて、理解できません

パニシング発生の前後や、アルカディア作戦中、学派はその姿を見せなかった……

おそらく学派は地上にいる我々を「失敗作」とみなしたのかもしれん

学派が自分たちをアーク――方舟と定義するなら、彼ら以外の者は「洪水」で徹底的に破壊されることが前提だ

言い換えれば、学派が地下に逃げ込んだのは、地上の全ては脆弱すぎて来たる災難に耐えられないと思ったからだろう

……傲慢な考えですね

そうとも言える。だが……グレイレイヴンが送ってきた情報でも、施設内に人の姿は見つからなかったようだ

そんなはずは……私の記憶ではあの作戦で確認した学派の失踪人数は確か……

……少なくとも数十万人だったが、グレイレイヴンによる視覚記録には生存している者は皆無だ

ただ隠れているだけでしょうか?

彼らも愚かではない。施設への侵入を知れば、隠れていても無駄なことくらいわかるだろう

施設で何か起こった、というのが妥当だろうな……

だが現時点ではグレイレイヴンとも連絡が取れない。まだ地下深部から、通信可能なエリアに戻れていないのだろう

……議長、ご心配には及びません。そう仰っていたはずですよ?

「[player name]なら、たとえ世界の裏側に隠された闇を見たとしても、自分の進むべき方向を見つけられるだろう」

……まったくだな。おとなしくグレイレイヴンの帰還を待つとしよう

記録端末

学派記録――19347/10

主事

お考えは理解いたします

老学者

……すまない

主事

いえ、私の魂で会長の計画を成し遂げられるなら、そんな光栄なことはありません

老学者

……最初、君は私を責めるか、私の目的を暴露するだろうと思っていた

主事

そんなことはしません。私から見ても……これが最も正しい選択です

私もすでに少し……いえ、完全に失望していますから