Video: S七实_文案过场
はい、指揮官。これあげる!
キラキラと輝く小さな星が掌の上に載せられた
うーん、実はナナミもまだはっきり決めてないんだ
ナナミはぼんやりと遠くを見つめていた。星雲は光り輝き、明滅しながら不思議な色を放っている
でも何か大切なことが、まだここでナナミを待っているのだけはわかるの
もしかしたら、それがナナミが支払うべき「代償」なのかもしれない。ナナミにもよくわからないけど
ふう、今回も最高の冒険だったな……
指揮官もそう思うでしょ?
勇者と騎士はドラゴンを倒し、宝物を手に入れた
童話なら、これで大団円を迎えている
しかし残念ながら、現実世界ではこれはほんの始まりにすぎない
彼女の手から受け取ったばかりの「資料」のことを考え、指揮官はそっと目を伏せた
あーあ。あなたたちの決意がそんなに固いのなら、どうしようもないな
「試練」クリアおめでとう、ここからはナナミのボーナスタイムだよ
光のモニターが揺らめき、彼女は膨大な情報の流れの中から何かを探し始めた
ひとつめのご褒美は……あっ、あった
ハカマ
はい
第3241号の資料を封印して……この時間点に送って
長い髪の少女は光のモニターに映る時空地図上に、新しい座標を表示した
あるよ、でもほんの少しだけ
あなたたちの時空の時間はすでに混乱してる。0号代行者が繰り返し降臨し、「偉大な存在たち」はすでに文明を手中に収めたと思ってる。だから特に関心も持たれないはず
ましてや……あなたがここを訪れたことは誰も知らない
お礼なんていいよ。ただ、これは異重合塔コアの解析構想の一部にすぎないから……具体的にどこまで解析できるかは、あなたたち次第だよ
この能力にも限界があるの。できるのは、あなたたちがすでに多少は知っている技術や内容を伝えることだけ。それ以上は……
彼女はそっと首を振った
プロメテウスは神の怒りを買う覚悟で天界の火種を盗み、地上に与えた
彼女ははっきりと語らなかったが、これほどのことを成し遂げるために、相応の「代償」を払うはめになるのは間違いないだろう
大丈夫だよ
でも、この先は……あなたたちをこれ以上助けるのは難しくなると思う
もし見つかれば、文明の衰退を早めるだけかもしれないから。そうなれば、あなたたちの時空と繋がるワームホールはできる限り避けなくちゃいけない
ん……どうしたの、急にそんな顔して
ううん、大丈夫。それから……
……
大丈夫だよ、あなたのせいじゃない
どんなに遠くても心で感じれば……星の声を聞くことができるよ
そうでしょ?
シーッ……
それは秘密だよ
彼女はイタズラっぽい笑みを浮かべた
もうひとつのご褒美は……「希望」だよ
転機は必ず訪れる。今あなたたちが直面している難題には、必ず最適な解決策があるはず
これはあなた……ううん、あなたたちの文明全体が努力して手に入れた「結果」なの
これ以上のことは、もう話せないんだ
心配しなくてもいい。あなたはやるべきことをやって
指揮官がどこに行っても、星はいつも空から、指揮官が進む道を照らしてるよ
じゃあね、指揮官
また会おうね……[player name]
きっとまた会えるよ!
権限――委譲――
ささくれだった痛みが神経から弾けるように広がった
譲渡――接続――
呼吸リズムは速いですが規則的です。喘鳴音なし……
体温回復、脈拍異常なし……
私の声が聞こえるか?……グレイレイヴン指揮官……
[player name]……起きろ……
漆黒の深海をもがくような意識の中で、微かにクジラの鳴き声が聞こえた気がした――
[player name]……
聞き慣れた声が次第に鮮明になり、意識が急激に引き戻された。背中は冷や汗でびっしょり濡れている
思考は錆びついて噛み合わない歯車のように鈍っている。空気には微かに塩と血の臭いが漂っていた
体はまるで重たい砂袋のように疲れ切って、少しも動かせない。指を少し動かすのがやっとだ――
ここは一体――
[player name]!
聞き覚えのある声が焦ったように耳元に響き、思考が無理やり深部から引き戻された
ふいに意識がハッキリと戻り、肌を刺す寒風で、背中が冷や汗でびしょ濡れなことに気付いた
胸の中で血が逆流するようだ。だが顔を叩く雪混じりの冷たい風のお陰で、喉に広がる錆びた生臭さをなんとか抑え込むことができた
ようやくお目覚めか
君を裏山まで引きずっていって、赤潮に放り込む準備は万端だったんだがな
すぐ側で腕を組んで立っているバネッサに、先ほどの必死に自分の名前を呼んでくれた様子は微塵も感じられない
白湯だ
バネッサは何が入っているのかわからない水をエマから受け取り、その口調とは裏腹に優しい手つきでこちらの体を支え、ぬるま湯を口に含ませた
この時、ようやく意識が完全に自分の体に戻った
焦るな。ひとまず休め。小難しい話をする時間ならたっぷりある、英雄の指揮官殿
短い移動の後、一行は天航都市へ戻った
指揮官は全感覚模擬装置とのリンクが成功したあと、突然意識を失い、装置だけで生命が維持された状態でした
装置が故障したのかと思いましたが……
この全てが、そのナナミという機械体の悪ふざけではないと……どうして保証できる?
空中庭園の視覚シミュレーションのように、単にデータを仕込んだだけのガラクタである可能性も……
ナナミが「資料」を投下した時間線からして、そろそろ……
バネッサさん!付近の異合生物の掃討中に、変なものを見つけました!
……
バネッサの手の平に、コロンとした形の星が落ちた
……異重合コアの欠片ですね。アシモフ先生が残したノートに、これの解読方法を見た覚えがあります
すぐに探さなきゃ……
ロサはバタバタと部屋を出ていった
さすがは首席殿だな、え?
バネッサは眉を上げてこちらを見た
アシモフが残したモデルで異重合の欠片を解読した結果、それは異重合塔コアを分解するための理論と方法だった
そこから導き出された分解理論と、ロサが以前研究した資料の一部を組み合わせることで、人類はついに貴重な成果のごく一部を手にした
これだけでも、人類が地上で生存を続けるのに十分な成果だ
その通りだ。新型の浄化フィルターで今のパニシングを防げたとしても、現状維持が精一杯だ
ましてや、土地を取り戻すなんてのは夢のまた夢だな
……だが、現状維持だけでも十分だ
手にしていたデータレポートを置き、バネッサはしばらく沈黙したあと、突然口を開いた
認めたくはないが、君が戻るまでの間、我々は長期にわたり戦闘しながらも後退を強いられていた
今ようやく、少し息がつけた感じだな……さて、最初の浄化フィルターはどこに設置する?この拠点か?
現在の拠点と比べ天航都市の方が範囲が広く、基礎整備も整っているため、より建設しやすい
それが最善策だろうな
こうして彼らは地上にいる大部分の人類を天航都市へ移動させることになった
バネッサの抜群の実行力のお陰で、ほどなく第一陣の人類が長らく廃墟だった街へと移動した
ああ、よかった!何度も逃げ回る生活とはこれでオサラバなのね!
ここなら……しばらくは安全なんですよね?
今日のことは、ちゃんと記録しておかないと!
今日は!偉大な!人類史における!新たな始まりの日よ!
おーっ!!!
街道では、住民たちが嬉々として新しい住まいを選んでいる
彼らは新しい生活を心から待ちわび、安定した暮らしと、耕作できる土地が手に入ることを期待していた
天航都市の冷たい風が頬を打つ。厚いフードを被っていても、寒さが骨身に染みた
あの日の話がまだ途中だったな
転機とやらが訪れ……そして、必ず最適な解決策があると?
本当にそんな方法があるのか?
物資は不足し、今の人類に作れるものといえば、このいくつかの浄化フィルターだけだ
たとえ彼らが天航都市で生存できたとしても、変異赤潮が将来どのような進化を遂げるのかは、誰にもわからない
彼らに充分な時間が作れたのだろうか?異重合塔のコアを使って、本物の「清浄地」を作れる日まで持つだろうか?
……
何があろうと、生き延びなくちゃ
生き延びる……
たった5文字の言葉が、今の状況ではなんと困難なことだろう
塔を形成できるほど積み上げられた命と、無数の犠牲者たちが、世界の運命を今の軌道へと修正してきた
広大な海のように積み重なった骸が、文明の微かな残光を灯している。その代償が死であろうと魂で松明を燃やし、人類の歴史を紡ぎ続けさせている
諦めず、最後の「未来」を探し続けるのだ
指揮官が異重合塔に入ってから<color=#ff4e4eff>1万989</color>日が経過 指揮官が異重合塔を<b>離れて</b>から<color=#ff4e4eff>39</color>日が経過