時間と空間が絡み合ってもつれ合う。未来<//過去>は無意味だ
それらの囁きが耳元で響く時、全世界<//地獄>があなた<//私>のために広がる
野獣は全てを飲み込み、猛火は全てを噛み砕く。沸き立つ血の河は逆巻き、一切を曝け出す
赤い空は昼でも夜でもなく、太陽がどこにひっそり沈んだのかもわからない。助けを呼ぶ声があちこちから聞こえるが、死にふちどられた森の中に虚しく響き渡るだけだ
門をくぐる者――
た、助けて……
お母さん――えーん――
ここは――
伏せて!!!!!
<目の前の光景について完全に理解する前に、そう遠くないところで起こった激しい光に目が眩む>
<続けざまに耳をつんざく爆発音と、全てを揺るがす爆風が巻き起こった>
<人を焼き尽くすほどの熱風によって塹壕のような穴に吹き飛ばされ、本物の戦場にいることを自覚した>
ゲホッ……ゲホッ……
一体何と戦っているの……私の体に……何が起こっているの
<口の中に混じる腐敗と錆の味の泥を吐き出し、その時初めて自分の服装や容姿が、かつての自分と大きく異なっていることに気付く>
<でももう考えている暇はない。死体の山と血の海から這い出てくる人々や敵性体が、次々と襲いかかってくるから>
<戦わなければならない>
武器は……
<なんという偶然だろう、手には剣を握っている。敵を殺戮する際、切り刻むのにこれ以上ないというほど適していそうな剣を>
武器……
<おや、あれは誰だろうか?>
<戦場の亡霊?>
<気にすることはない、彼女はもう死んでいる>
<今は彼女の存在は忘れよう>
この剣は……一体何なのです?
ガガァ!
<よし!>
<剣を振って首をひとつ斬り飛ばした。剣は非常に鋭く、鉄を泥のように容易く斬るが、彼の頚椎を切断した時に僅かな抵抗があったことを感じ取っていた>
<それを何度も繰り返す>
<あるいは死を>