Story Reader / 本編シナリオ / 23 稲妻走る冷枷 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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23-11 彼女の覚悟

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αの左手に緋色の粒子が集まった。同時に、彼女とルシアの意識が繋がった

意識海に漂っていた騒々しい音が静かになり、同時にルシアの侵蝕率も下がっていく

さっきの戦闘で力を消耗させてコントロールする方法を模索したのですか?

勘付いた?

何度もあなたと戦ってきたんですから、それくらいの異変はわかります

「あなたのことはよくわかってる」みたいな顔をしないでほしいわね……でも、今回は当たり

どうしてそんなことをしたんですか?

時間を稼ぐためよ

確かにあなたの言う通り、今の私たちにとって昇格ネットワークは共通の敵よ

でも本当に私たちが生きるか死ぬかの勝負をすれば、それこそ選別の真の狙いかもしれない

つまり、私たちが互いの位置を感知できるのも、選別の一環だったということですか?

選別とは一体……何なんですか?

……それは昇格ネットワークと繋がればわかることよ。昇格者になる気はあるの?

ルシアは首を横に振った

ならこれ以上訊かないで

ついて来て。あなたに協力してもいい

もちろん、今やめたっていいわよ。誰かに見られたらグレイレイヴンに飛び火するだろうし

この件は指揮官たちとは無関係です。私は事前にメッセージを録音をしておきました

フン、そんな慎重になることないじゃない。あの場所は光に晒されてはまずい場所だから

公開されてどちらが大混乱になるか、まだわからないけど

……あなたは何を調べていたんです?

北アジア生命科学と進化研究所。わかりやすく言ってあげる、ウィンターキャッスルよ

そこにあなたがずっと調べていたウィンター計画の記録、一部始終もある。あそこは黒野のやつが宝箱の奥底に隠している実験室よ