Story Reader / 本編シナリオ / 22 紡がれる彩華 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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22-7 『雪中の狩人』

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はぁ……やっと……倒せました……

アイラのビーム槍が一閃し、巨大な「ロゼッタ」が倒れた

撃ち尽くしたロケットランチャーを担いでいたため、シルカは体力を激しく消耗してフラフラしている

あなたがずっと持っていた武器箱……こんなのが入ってたの?

それにアイラさんの銃弾とライナの矢の補充も入れていました。このランチャーは万が一に備えて持ってきたものです。私はこういう武器の使い方に慣れてますし

前回は室内の戦いで力を発揮できなかったけど、使うタイミングがあってよかった

よくあいつの行動パターンを短時間で把握できたものです。あなたのアイデアがなかったら、かなり苦戦したでしょうね

いえいえ……それはロゼッタさんがもともと空中庭園にいたからで、バネッサ先輩と研修をしていた時、何度か見ていたんです

亜人型構造体はこの時代でもとても珍しい存在なので、私はロゼッタさんの資料と戦闘データを全部頭に叩き込んでいるんです

出た、典型的優等生発言……!

ロゼッタさんはあの最強昇格者αと渡り合える存在ですから。ご本人じゃなかったけど、かなり大変でした

……外見はほとんど差がなかったみたいね。あの機械体も強敵だった。どうしてこんなレプリカを作ったんでしょう

ここが北極航路連合がテーマの展示館で、代表的な人物を選ぶとすれば、ロゼッタこそが最適な人選だもの

このテクノロジーが気がかりです……ロゼッタさんの戦闘は未見ですが、レプリカもかなりパワーと破壊力があった。それにロビーの彫像たちが空中庭園に攻めてきたら……

都市を再建しただけでなく、空中庭園の構造体の戦闘データを把握し、しかもそれを再現する技術を持っている……

それほどのものを空中庭園に開示したのは、コンステリアを名目に芸術協会のメンバーを招き、調査させたい、それだけ?

わからない……今は情報があまりに少なすぎるわ

少なくとも、彼が話した通り、彼は私たちに敵意を持ってはいないみたいね

今は彼の言う通り、この展示館を調べるしかないですね……でも……この誰かに振り回されてる感じがちょっと嫌ですけど

ラスボスに会うまで、紆余曲折はつきものよ。なんであれ、今の私たちの連携はとてもよかったわ

シルカの指揮も最初と比べてずっと落ち着いてたし、重要な役割も果たしてくれたしね

10点中5点ってところですね、褒めすぎはかえってよくないので

エリアのチェックを終えたライナがアイラたちの方に歩いてきた

特製電磁弾で敵の動きを止めたのはよかったけど、もし失敗したら?偽ロゼッタがもし本物のデータを参照していなかったら?あなたはまた自分を危険に晒していました

私の遠距離牽制をもっと活用すれば、作戦効率を上げられるのに……

あ……

私、面白いものを見つけたんです

シルカが何か言いかけたのを無視して、ライナは手に持っていたものをアイラにポンと投げた

これは?

アイラが手を開くと、そこには小さなチップがあった。フェイクスノーにまみれ、微かに光る銀色のチップだ

スキャンしてみたんだけど、このチップの中に記憶データが保存されてます。構造体の端子に接続すれば読み取れるはず

もしかして……セルバンテスが置いていったのでしょうか?

……どうやらこれが彼が言っていた「残したもの」ですね

中に価値の高い情報が入っているかもしれません

じゃ、誰が読み取るか、代表を選びましょうか?

3人の視線は揃って同じ方向に向いた

オーケーオーケー

私に任せて