Story Reader / 本編シナリオ / 21 刻命の螺旋 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

21-14 永遠なるビーコン

>

閉じていた道が、さっと開けていった

「塔」内の構造はリーが動くにつれ変化し、彼の目の前に螺旋階段が現れた。彼は何の迷いもなく上を目指して駆け上がった

どれほど難題が降りかかろうが、彼は必ず解決法を見つける

意識海で見慣れたあの灯台が、明けの明星のようにずっと方向を指し示してくれた

今、彼は外界との通信手段を失い、どのチャンネルからもメッセージは送られない。だが遠隔リンクを保っている限り、指揮官のマインドビーコンと繋がっている

あの灯台が存在する限り、グレイレイヴンが一緒に戦ってくれている。それは言葉を交わさなくてもわかる絆だった

何が起ころうと、ティファが言う未来など絶対に来ない

螺旋階段を登り、リーは空中に浮かぶ円形の足場にたどり着いた。そこに乗った瞬間、足下が激しく揺れ、足場が猛スピードで上昇し始めた

風がびょうびょうと耳元で鳴り響き、見渡す限り赤黒い深淵が続く。上昇とともに不気味な空間もぐにゃりと延び、まるで終わりのない長い夜のように感じられた

しかしどれだけ上昇しても頂上にたどり着く気配がない

リー

……どうやらこれも別の謎かけか

何もないはずの足場に、リーはひとりの人影を見た

過去の自分だ