Story Reader / 本編シナリオ / 18 綺羅星の誓い / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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18-10 檻

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ナナミ様、要求にシンクロする、高効率の演算力を持つ施設を発見しました

再びナナミと合流したハカマとシブナは、ゼロが人間に対して最後の襲撃を仕掛けた事実を知っていた。ハカマはナナミの様子を不安そうに窺っている

うん、ありがとう!

ゼロの最後の戦いを阻止する計画は失敗だったね。次こそナナミは全力で頑張らないと!

今の状況を把握して、リンクできる端子も見つけなきゃね

落ち込んでいなさそうな彼女の様子を見て、ハカマはようやく安堵したようだ

シブナ

こちらも整理が終わりました――これは機械教会の中心メンバーの情報、更にこれまでの戦闘における重要事件です。でもセージ様、これらを何に使うのです?

資料を整理してやっとわかりました。私たちと人間の初めての衝突は、かなり前に起きていたようです

そう話したあと、シブナは黙ってハカマを見つめた。ハカマはその視線を避けるように目をそらした

ハカマに関係すること?

……事実です、申し訳ありません。セージ様

かつて私は中心メンバーとして機械教会の「方舟」計画に参加していました。そこで輝ける行進者とともに、人間の「エデン」に公けに初攻撃を仕掛けました

もし原因調査をご用命なら、その理由は……

シブナ

とうの昔に終わったことです。あなたのせいで人類と開戦した訳じゃない

もしセージ様があの時に機械教会におられたら、まだ挽回の余地があったかもしれません

ナナミ、いなかったの?

……はい、当時はまだセージ様を検知できておりませんでした

ハカマは申し訳なさそうに視線を外した

ふーん。でも大丈夫だよ。今回は、ナナミはハカマの雄姿を見逃さないからねっ!

少女はニヤっと笑ってウインクした

さあ、ハカマねーね、案内して!

パワーに搭乗し、太陽の光に包まれた堂々としたその勇姿は、出征前の偉大な将軍のようだ

……承知しました

少女の胸の内はわからないながらも、その笑顔につられてハカマも微笑んだ

お連れします、セージ様

幸い、条件に合う最も近い施設は、直線距離で1.284kmほどです

それって……機械教会の本部じゃないの!?

一同は広場の一角の巨大ゲートの前で立ち止まった

はい、不運なことに「それ」は「グレイタワー」のコアです

塔のコアって、地下にあったんだ?

コアが機械教会本部の演算を担っています。更に「グレイタワー」建設を主導したのは「カグウィル」です。解析から大量のカグウィルが警護していると推測されます

シブナ

彼らに嘘は通用しません。機械教会に秘密なんてありませんから

シブナは自分の頭を指さした

シブナ

「聖地」の信者の交流は、筒抜けです

それがこのデッカイ機械組織の特徴ってこと……でも、それじゃあんまり……

だからマーレイは……

何のことです?

何でもない。行こう!