Story Reader / 本編シナリオ / 13 終焉の福音 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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客人

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華胥が巨大な円形の装置に入ると、地面が揺れ始めた。どうやら昇降装置のようだ

これは……華胥の罠でしょうか?

敵の本拠地ですからね。安全地帯なんて望むべくもない。もし華胥がその気なら、とっくに仕掛けてきているでしょう

ですが……

一同がためらっているうちに、昇降装置はわずかに振動し、ゆっくりと降下を始めた

猶予はありません。今行かなければ間に合わなくなります

全速で向かいます!

昇降装置は沈鬱な音を響かせながら、下で戦う昇格者たちに近づいていく

αがロランの首を斬りつけ、ロランがぎりぎりでかわす。刃先がわずかに顔をかすったようだ

ささいな傷だが、ロランに実力の差を思い知らせるのには十分だったらしい

まだ続けるの?……もしこれでやめるっていうなら行かせてあげてもいいわ

続けたくないけど、勝手に「裏切り者」呼ばわりしてきたのはそっちだろ。僕を消したいんじゃないのかい?

ルナにとってはまだ利用価値があるから、少しの間なら見逃してあげる。どうしても今死にたいというなら、ご要望をかなえてあげるけど

それは遠慮しておこうかな――

華胥(カショ)

グレイレイヴンを目標ポイントに誘導しました

華胥の機械的な音声が響き、昇降装置が最深部で止まった。錆びた滑車が、轟音をとどろかせる

メインゲストがお着きのようだね。じゃあ僕はここで失礼するよ

そうだ。僕の忠誠を証明するためにも、ひとつアドバイスを差し上げよう

あのルシアには、気をつけることだ

アドバイス?よりによってあれに気をつけろですって?

彼女は強くなった。そして、君はもう完璧ではなくなった

どういう意味?

ごめんごめん、言葉のチョイスが良くなかったかもしれないけど、心からの助言だよ。決して、バカにしてるわけじゃないんだ

αの斬撃をかわしたロランはいたずらっぽく微笑むと、黒闇の中へと消えた。残されたαは、昇降装置から降りてくる4人を見やる

グレイレイヴン……ルシア……

あなたが過ちを繰り返す前に……痛みすら感じる前に、消してあげましょう