連絡橋を越える方法を探るため、グレイレイヴンの4人は一旦外部の廃墟都市――支援部隊の臨時拠点へと戻った
あら、早かったじゃない
役に立てるかもしれないし、言ってみなさいよ
ロランが連絡橋を跳ね上げてしまって……
つまり、進めなくなっちゃったのね?
橋の大きさは?長さは?
映像をお渡ししますね
リーフはブリギットの手を握ると、最後に記録した橋の映像を転送した
うーん、少々面倒な距離ね……
飛んでみちゃう?
実は短距離噴射飛行装置があるんだけど、構造体の通常装備用のとは少し違っていて、出力は高いけど不安定なの。それに適応性も……
なんとも言えないわ。装着する機体によりけりだけど、人間が使うには精密なテストが必要不可欠
でもご覧の通り、忙しくてテストしてられないから自分たちでやってくれると助かるわ
指揮官、任せてください
ひと通りのテストを経て、短距離噴射飛行装置の選定が終わった
これなら、連絡橋を飛び越えることができるでしょう
待って!この後はもっと潜るのよね?そうなったらここへ戻るのも一苦労だろうから
多めに持っていきなさいよ。消耗品とか装備とか、備えあれば憂いなし!
ブリギットが山と積まれた補給箱を押し出してきた
どれもあなたたちの型番に合わせてあるから。持てるだけ持っていって
ブリギットが見守るなか、補給箱の山の中から必要な物資を選び出す
うん、医療品はばっちりです
僕の方も準備できました
……私も終わりました
ルシアはそう言って微笑みながら、見慣れた武器箱を収納した
では、行きましょう