マーレイはエデン16-Bの通りを歩きながら、手元の端末を見た
更に高所より、ヴァレリアと八咫が左右からマーレイの行動を見つめていた
Aポイント、目標確認
Bポイント、目標確認
なんかヘンだよね……
どうしたの?
追跡されてるって知ってて、あんな完全無防備で歩けるもん?
……確かにね。スキャンしてみよう
オッケー
…………
……悪いやつ……!
何かあった?
トラップ信号に道を歩かせて、自分は隅でコソコソ私たちを待ってんの
まあまあの偽装だけど、こっちも並の補助型構造体じゃないんで
では、戦術Bで。私は左側の死角から、あなたは右側からよ
シメていい?
外に連絡してみる
そう話しながら、ヴァレリアは端末で外部との通信を試したが、いくら調整をしても繋がらない
遮断されてる
ゲシュタルトに?
あいつの仕業?
その可能性もありね
あー腹立つ。もうシメよう?
今まだあいつの立場があやふやなんだよね、もし味方で私たちがバックアップってんなら……
致命的なことはしたくないわね、でも目標が強く抵抗したら殺す
もし殺してしまっても、それはニコラ司令の命令の範囲内だわ
ホントVはいつも臨機応変だね、行こっ!