Story Reader / 本編シナリオ / 11 九龍夜航 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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11-8 晴れ舞台

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舞台上の煙粉壱型が、舞台下に向けてお辞儀をする

全ての商品の――個別披露が終了しました――

それでは――全ての商品を舞台へ――一斉披露を行います――

観衆の熱い視線を集めたのは、ふたりの女性構造体だ

東洋の艶美さと西洋の優雅さ。黄金時代を彷彿とさせる美の共演が衆目を魅了する

金髪の女性

……ルシア!?

ルシア

……?

金髪の女性

どうしてここに……ルシアたちも任務か?

ルシア

……なんであなたが

……

視覚モジュールが……故障したかも……

あとでセルフチェックしておきます……

あれが首領の曲

チャンスを見つけて、近づかないと

四方に気を配りながら、群衆に潜む機械傀儡と距離を取る。ふと、よく知る顔が視界に映った

……クロムだ。こちらの目線に気づくと、少し表情を動かして頭を下げる

舞台上の金髪の女性(女性の割には長身だ)が、こちらを見ている。まるで、何らかの信号を受け取ったかのようなタイミングだ

微笑みに弧を描く目……何となく見覚えのある唇……

(指、揮、官っ!!)

……なんということだ。あまりのことに動揺を抑えきれないが、その間も交易会は進んでいく。手に傘を持つ構造体……睚眦がゆっくりと幕を上げ、首領が姿を現した

グレイレイヴン指揮官、ストライクホークのクロムです。特殊チャンネルから失礼します

時間がありませんので手短に。こちらはあなた方の動きに合わせて混乱を起こす予定です。ルシアが目標へ接近できるよう、陽動します

後ほど合流しましょう

通信が切れた瞬間、よく知る顔が群衆から躍り出た

それと同時に、一体どうやって隠していたのか、カムイも背中から武器を取り出した。頭にかぶっていた美しい帽子が床に落ちる

大鎌を軒に引っかけて、クロムは飛び上がった

……主人を保護しなければ

へーい!お前の相手はここにいるぞ!!

空中で交差する赤と青の影。ルシアとクロムが刃を交える

その衝撃を利用してルシアは高台に上がった。そして曲の腕を掴む

行きましょう

……