武器パーツの座標に到着しました――って、この場所……
……不気味な光景です
爆発の跡……四肢がバラバラの構造体……身体は塗料で覆われていますね
オノレ……忌々シイ……人間メ……
マタ私ノ作品ヲ……壊シニ来タカ……
……
リーは屈むと、指で落書きの痕跡を触った
この塗料の主成分は構造体内部の循環液……それにさまざまな工業用塗料、蛍光剤と合成冷媒が混ざっている……
どうやら相手は構造体の循環液を醜い落書きに用いるだけに留まらず、対構造体武器として改造しているようです
ミ、醜イ……アイツ……私ノ作品ヲ醜イ……ト……
武器?
塗料を圧縮した、爆弾と呼んで差し支えない代物です。それによってこれらの構造体は破壊されたのだと思います
周囲の温度を急速に低下させる効果もあるようです。巻き込まれると、思うように行動できなくなるでしょう
ええ。人類を消滅させるためとはいえ、こんな悪趣味な発想を平然と実行に移せるのは連中ならではですが
同感です
パニシングの侵蝕体は人間性など持ち合わせていません
私たちと侵蝕体は、滅ぼすか滅ぼされるかだけの関係です……リーフ、この辺りのスキャンは完了しましたか?
はい!補給小隊が残した予備の武器パーツは近くにあるみたいです!