Story Reader / 外伝シークレット / EX01 グランブルー / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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EX01-4 晨星リゾート

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ルナは広場のベンチに座っていた。広場には、巨大なサメのキャラクターの像が立っている

像の台座には東洋風の家紋、それから金色で「サメピー」という名前が刻まれていた

ルナはベンチの傍らに貼られているポスターに目をやる。サメピーが頭を抱えて、何かから逃げ回っている滑稽な構図だ

建造物の装飾にあしらわれていたり、土産品のキャラクターだったり、ウォーターパーク中にこのサメがいた

……あなたは、あなたを可愛がってくれたお祖父さんを待っているのね

ルナはサメピーの像を見上げた。像は、BGM設定されているキャラクターソングをループ再生している

一緒に遊ぼ!

ジンジャーブレッドマン大好き~!

ルナはサメピーの歌をなんとはなしに聴きながら、腰を上げて像の前に立った。手を伸ばして像に軽く触れると、像全体に緋色の電流が走る

システム

通信要請――

ルナの腕輪が電子音を鳴らした。腕輪から投影された通信画面に名前が表示されている。ルナは軽くタップし、通信を許可した

どっしりとした男

九龍環城の後片づけが終わりました

情報によれば、空中庭園は北極航路連合と共同戦線を張り、新たな作戦を展開するようです

今は好きにさせておけばいいわ。私たちにはもっと大事なことがあるから

どっしりとした男

承知いたしました……ここまで手間をかけた狩り、獲物がルナ様にとってご満足のいくものでありますように

それはあなたが気にすることじゃない

どっしりとした男

申し訳ありません、出過ぎた発言でした

あなたの情報源とその情報は信頼できる。あとは、それを使うべき相手を見分けられるようになれば完璧ね

どっしりとした男

お言葉、痛み入ります。これからも昇格ネットワークのため、身を賭してまいります

ふん……

ルナは通信を切った

足下から響いてくるエネルギー中枢の轟音、そしてますますパニシング濃度を上げていく空気の震えが、ショーの開幕が近いことをルナに伝えていた