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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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NO.42 防護隔壁

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進路開きました!

急げ!

全員が階段室に滑り込んだのを見届け、ワタナベが素早くエアロックを掛けた

これで当面は大丈夫だろう

行くぞ。エレベーターは使えなかったが、階段なら問題ないはずだ

指揮官。下で「王様」に会えるかな?

うーん、可哀想だよね。早く助けてあげたいなぁ……

やっぱり!?ナナミもそう思う!

着いたぞ……

扉の向こうがこの要塞の本物のコアだ

最終防衛要塞では外部のパニシングを心配する必要がないからな。浄化塔は要塞内部を浄化できればいい

よし、お前たちは下がっていろよ……

ワタナベは扉の鈍重な把手を握り、力強く動かした。密閉された空間から空気が漏れる音が鳴る

気密扉がぎこちない音を立てながら徐々に開き、閃光が走り……そして爆発音が炸裂した

伏せろッ!

全員が慌てて床に伏せる。防衛兵器が飛んできたらたまったものではない

……

……

……?

予想に反し、頭上を兵器が飛び交う音は……まったく聞こえてこない

……身体を起していいぞ。どうやらハッタリのようだ

グレイレイヴンの面々は立ち上がり、膝を払いながら扉の向こうを見やる。そこには……壁一面の爆竹、そして落書き

「王の領土を侵した奸賊よ、罰を受けるがいい」……?

何ですか、この子供じみた言説は……

……ナナミ、王様は悪い人だと思う!