Story Reader / イベントシナリオ / 奏でる恋音 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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21号 奏でる恋音

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何度振り返ってみても収穫がなかったため、路地裏に向かってわざと背中を見せて立った

――そう、なぜか21号が近くにいる予感がしたのだ

捕まえた

予想通り、いきなり背後から現れた21号に抱き締められた。自分もくるりと体を返し、21号をぎゅっと抱き締める

つ、捕まえられた?

笑って21号の頭をなでたが、彼女はこちらから離れ、袖から少し潰れたプレゼントボックスを取り出した

狩りで見つけた、あげる

構造体はぎこちなく両手で箱を差し出し、褒めてほしいというようにこちらをじっと見つめている

21号は満足げに耳をピクピクさせた

21号は満足げに尻尾を振った

21号はすごく驚いた様子だった

なんでわかったの?

21号、覚えてる。今日はチョコをあげるって、あなたが言った

21号、すごく頑張った。摘まみ食いしなかった。これは一番いい香りがする

色んな人と、一緒に狩りをした。21号のジャンプの高さに誰も追いつけなくて、一番大きいのを取れた

構造体は手振り身振りを交えて説明し、得意げに胸を張った

巨大でずっしりとした重量感……少なく見積もっても1カ月くらい食べ続けられる量だ。21号は、大きければ大きいほどいいと思ったのだろう

もしかして、芸術協会特製のチョコとかだろうか?

箱のリボンを解くと、推測は当たりだったようだ。中から1枚のチケットが落ちてきた

チケットには「真実:クイックアンサー!以下の質問に5秒以内に回答せよ」と書かれている

何、これ。オマケ?食べられない?

首を傾げて困惑している21号に、イベントとゲームのルールを丁寧に教えた

21号は指揮官が考えてることを知りたい。指揮官は?

いいよ。21号、このゲームをやりたい

珍しくおとなしく座っている21号に、チケットに書かれた問題を順番に読み上げた

森。走るのが気持ちいい。濡れるのは嫌

甘いもの?しょっぱいもの?21号、食べ物は全部好き

ちびっこがいい

青。21号、青い服をたくさん持ってる

未来。21号の身長がもっと伸びて、ノクティスの頭の上で、片足で回って踊ってるはず

この主語のない最後の問題に、21号はしばらく黙り込んだ。反応する間もなく、彼女は尻尾をこちらの手にすり寄せてきた

21号は元気、指揮官がいるから

だから「好き」。21号、指揮官が大好き

構造体は急に立ち上がって伸びをし、観察するかのようにこちらの周りをぐるぐる回った。そして飛びかかってきて、怪しく笑って小さな牙を見せた

だから、21号はちゃんとマーキングする。誰にも渡さない