戦闘も終わりに近付き、ナナミは迫ってきた最後の機械体に向かって飛び上がると、強烈な一撃をくらわせた
騒々しく混沌としていた戦場がしんと静まり返った。不気味な空間の中央にある1台の巨大なコンピュータだけが、薄暗い光を放っている
ナナミはそれに近寄り、コンピュータにケーブルを接続すると話しかけた
こんにちは。ナナミに、あなたの名前を教えて?
サービ■型電子機■――
太昊
この世界の人間がどこに行ったか知ってる?
パニシ■グ発生後、九龍の人民の一部は地下シェ■ターへ移住し、社会資源の分配の■めに、母機■胥を倣って太昊を作りました
しかし、人間はもう■■年も太昊の呼び■けに■答していません
言葉がブツ切りになってる……ナナミが検査してあげるよ
ナナミは武器を置いて、ケーブルを持ちながらコンピュータの背後に回った
うわ……長い間メンテナンスされてないせいで、コアパーツが全部壊れてる
1000m級シェ■ターはパニシ■グの侵入を阻止できなかった。この■画は失敗と確■されました
本コンピュータの推測によると、長い戦■を経て、パニシングが人■を滅■させました
最後のメッセージを発信してコンピュータは突然停止した。徐々にその光が弱まり、最後には真っ暗になってしまった
シャットダウンした……
うん……ここはなんだか薄暗くて不気味だし、早く次の場所に行こう
指揮官、この先は暗いからナナミにしっかり捕まって!足下に注意してね!