Story Reader / イベントシナリオ / 眠らぬヒバリ / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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21号-2 眠らぬヒバリ

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……クンクン、別の匂い

空気中に仄かな香りが漂っている。この迷路を作った時、機械体たちは「匂い」を再現しようと、アロマスプレーらしきものをここで撒いたらしい

かなり時間が経っているはずだが、一帯の空気には微かな香りがまだ残っていた

……バレンタイン?カメレオンの求愛行動みたいなもの?

うん、21号理解した

こちらが反応する前に、21号は脱出を試みて柱によじ登っていった

ちょっと違う?どこが違う?

こちらがそれに答える前に、21号は脱出を試みてもう片方の柱によじ登っていった

どうしてダメ?

バレンタイン司教は逃げられなかった?

どうして助けないの?

21号なら指揮官を死なせない

21号、ここから指揮官を連れ出す

「言い伝え」をどう解釈しようかと考えながら、決意に満ちた少女の顔を見ていると、思わず自然と彼女の頭をなでていた

少女は一瞬警戒するような表情になったが、またすぐに強い意志をその目に浮かべた

じゃあ、一緒に「逃げ出す」

こちらの言葉を待つ気などないように、少女は自分を前の方へ引っ張っていく

21号、必ず指揮官をここから連れ出してみせる