ブラインドボックスですか……発想がなかなか興味深いですね。開けても構いませんか?
品の価値を気にするとお思いですか?指揮官からのプレゼントとあらば、私はどんなものであれ真摯に受け取ります
クロムが慎重に包み紙を開けると、中から夏の大三角の模様が刻まれたブローチが現れた。星の部分には水色の水晶がはめこまれている
クロムはブローチを手に取り、その水色の水晶の星をしばらくの間、そっと触っていた
指導者たるもの、この輝ける明星のように進む方向を指し示さねば
これは指揮官にもきっとお似合いですよ。私にとって、君はこの星のように頼れる存在です
……失礼
そう言ってクロムは歩み寄ってくると、こちらの襟を軽く引っ張った。ふと触ってみると、ブローチがすでに襟に着いていた
構造体はあまりこういう装飾品を身に着けませんし、代わりに保管しておいてくれませんか。君が着けていてくれるなら……私はそれが一番嬉しい