ふぁ……で、僕を起こした理由は……何だっけ?
焦点の合わない寝ぼけまなこで、バンジはあくびをした。まだ完全には目覚めていないようだ
ブラインドボックス?あぁ、君も中身がわからないって言ってたっけ
バンジはプレゼントを受け取るとゆっくりとそれを開いた。まだ夢うつつのように見えたが、包み紙をきちんとたたんで枕の下に入れている
えっと……本?『慢性睡眠不足のアナタに――星座の磁場で健康を取り戻そう』?
ええと……本当に中身を知らなかったの?
バンジはそう言いながらパラパラとページをめくった。だが突然、彼は目を見開き、凄まじいペースでその本を読み始めた
待って。この本、案外役に立ちそうだ。どれどれ、睡眠に最も適した磁場は……なるほど、あの休憩室だな
バンジは本を持ってすっくと立ち上がった。どうやら睡眠に最も適していると思われる磁場へ向かうつもりらしい
指揮官も一緒にくる?理論的には、あの休憩室が睡眠に最も適しているんだって