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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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夢魔の挽歌‐6

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「姫は、魔女たちの祝福通り美しく聡明で優しい少女へと成長しました」

「15歳になる誕生日のことです。姫は城の古びた塔を通りかかりました。するとまるで不思議な力に導かれるように、姫は塔に入り、最上階まで上って部屋に入っていきました」

「国王は国中の糸車をかき集め、全て燃やしていました。しかし、その部屋では見知らぬ老婆が糸車を使って糸を紡いでいたのです」

「こんにちは、おばあさん。何をしているの?」

「糸を紡いでいるんじゃよ。ほうら、面白かろう?可愛い娘さん、試してみるかい?」

「純真な姫はおばあさんにそそのかされ、糸車の錘へと手を伸ばしました……」

……と……コポリマーとの相性は完璧だ……改造……可能性は極めて高い

……ただ、被験体の健康状態がかなり悪いの。それに、強烈なPTSDも抱えている

亜人型構造体は通常の構造体とは違う。戦闘力がずば抜けている分、人間の意識の安定性に顕著な影響が出る

この精神状態のまま改造してしまえば、おそらく……

では、時間を与えよう。特に「彼女」には必要だろう

これほどまで完璧な被験体はそうそう見つからん。失敗は許されんからな

彼女が目覚めたら、よく話して聞かせるように……

……何をどう話すべきかは、わかっているな?

ゆっくりをまぶたを上げる。最初に目に映ったのは、冷たくて真っ白な電灯だった

気がついた?

視界に女の人が映る。マスクをして、白衣を着ている。女の人は優しく私の額に触れた。かすかに香水と消毒液のにおいがした

インブルリア

…………

何か言おうとしたが声が出ない。私は力いっぱいその人の服を掴んだ

……ここは「ニヴルヘイム」。航路連合の科学研究機関よ。今は療養所として使われているの

私は……あなたの担当医

あなたたちはヒョードル隊長に助けられたのよ。記憶はある?大丈夫、あなたも、一緒にいた人たちも今は皆安全だから

もう大丈夫よ。だから、治療に専念しましょうね

インブルリア

……父さんは?

全身を振り絞ってどうにか出した声は、ガサついて酷いものだった。白衣の女性も驚いたようで、その目に憐みのようなものが浮かぶ

武装部隊が生存者の捜索に力を尽くしているけれど、あなたのお父さんはまだ……見つかっていないの

あなたの身体は今大変なことになっている。だからまずは、治療に専念して

…………

それから、私はずっと「病室」に閉じ込められている

毎日必ず、療養所のどこかから恐ろしい呻き声が聞こえてくる。凄まじい絶叫が聞こえてくることもある。まるで、肉をそぎ落とされているんじゃないかというような絶叫

検査にくる女医に訊ねても、「全身に火傷を負った患者の薬を取り換えている」だけだという

じゃあ……あの呻き声は……

インブルリア

……構造体?

そう。「構造体」になれば、弱った体とバイバイできるんだ。病気になることもないし、人間の100倍近い力だって手に入るんだよ

構造体になって、航路連合が指定する任務さえ終えれば君は自由になれる。行きたいところにはどこだって行けるようになる

もちろん、お父さんを探すこともね。……いまだご遺体は発見されてないんだ。希望を持ってもいいんじゃないかな?

……それに

構造体改造に同意してくれたら、ソルトバラの住民に最良の治療をしてあげられるよ。パニシングが消えたあとには、航路連合が新たな居住地を用意してくれるし

新しい場所で新しい生活を始められるんだ

それは君のお父さんが望んだことでもある。違うかい?

……それが、私の「贖罪」なの?

インブルリア

…………

どうだい?どうする?

インブルリア

改造に……同意します