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All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.

01 カレニーナ

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これは、昔々の物語……

そう、本当にかなりかなり前、大体1時間くらい前だ!

ギアと、ロッドと、それから意識海によって構成される神はのたもうた……

――「我、水着を欲するなり」

――そして、世界に水着が生まれた

これが1日目

2日目――

神はのたもうた……

――「1着では足りぬ」

――そして、世界に水着が2着増えた

神はのたもうた。「よかろう。では、天地創造を始めよう」

――そして、世界に水着以外の物が生まれた

3着の水着は「世界の光」、「夏色の海」、そして「全ての希望」となった

――水着創世記より。最も偉大な吟遊詩人、ナナミが貴方のために語る

それでね、3着の水着を巡って、世界中で数え切れない争いが起こって……

だって、希望になるってことは、すごい大変なことで――あっ――ゲホッ、ゲホッ!

はい、水

わーい、さすがはナナミの第一のしもべなのだ!かゆいところに手が届くッ!

しもべじゃない。ナナミのままごと仲間

違います~!偉大な吟遊詩人にはね、しもべが従ってるんです~!

そんな決まり、聞いたことない。それに私は……

細かいことは気にしないの!ふふん!

――とにかく、波乱万丈な叙情詩は、こうして始まった

この日、この時、人類の水着への欲求が生まれると同時に、3柱の「守護神」が出現したのである

神々はそれぞれが守護する水着を象徴し、ともに果てない炎夏を永遠のものとしている

――その名も「終わりのない夏色回廊」

では、3着の水着が運命と定めた者の姿を、見に行こうではないか――

――リーフ、「潜水ガール」

「水着とは、水と可能な限り接触し続けるための存在」という理念を持つ。リーフに言わせれば、水に潜りようのない水着には何の価値もない

この夏にふさわしいものは、深海にこそあるのです

――サーキットと浅瀬を駆ける「理性のサメ」、またの名を――リー

身にまとう競泳水着「Sharolla-Turbo-TGT-MAX」を崇拝し、毎日0.1秒のために海流と戦う男だ

Sharollaの水着のポテンシャル――あなた方の見識を広げることでしょう

狂信と愉悦のみで構成される「灼熱アイドル」

……「燃えろおおおおおおおおお!!!!」。それ以外に言うことはない

そして、いよいよ我らが主人公が、正々堂々と登場する――(棒読み)

ソフィア

おお――(棒読み)

封印された片隅に、赤き深淵の底に、「あの人」は静かに横たわっている

そして、「あの人」の所有者がやってきた。世界を焼き続ける炎夏を――終わらせるためだけに

守護神たちが堕ち、神聖なる水着がたったひとりに帰属することで、炎夏は終わる。――私はそのように告げられたのです

???

OK,Start your journey――

~Openning~  ――The Ocean magic――

Born from the deep in the ocean wave~The mightly tornado of swimsuit world~

She knew every suit trick under the sea~To make Ocean saved from human being~

ソフィア

……なんで、急に歌い出したの?

ナナミ

オープニング曲だよ!

「ルシア」

さて、ショータイムの始まりね

――そういう「ルシア」は独りぼっちで原野を歩いている。するとふたつの黒い影が砂利の中から現れ、行く手を遮った

イシシ――なぜひとりで歩いている?

ヤフフ――まさか炎夏の原野に悪いやつがいるって知らないのか?

「ルシア」

あなたたちは、誰?

イシシ――俺たちに誰かと訊いているのか!

ヤフフ――死人が話しているぜ!

「ルシア」

…………

イシシ――しゃべらなくなったぞ!

ヤフフ――俺たち兄弟に驚いたのか?

なら教えてやろう。俺たちは――

「ルシア」

もういいわ

イシ?お前はさっき訊いたじゃないか……

「ルシア」

私は言ったわ。「もういい」って。もう時間切れよ

かつて、リヴァイアサンはこう言った……「時間切れの回答は、開けてから1週間たったココナッツミルク同様に意味がない」って

ヤフ?

「ルシア」

私はもう、考えることをやめた

始めましょう!リヴァイアサン!

スタンバイ――

「ルシア」

お前たちに見せてあげましょう。私の「水着」を!

――セット、コンプリート!

「ルシア」

――この世界最後の水着に、私はなる

イ――――!水着なのか!水着の所有者なのか!

ヤ――――!これは何だ!新たな水着の守護神なのか!

「ルシア」

後 悔 無 用!

Ocean Power――MAXチャージ!

「リヴァイアサン」

Hey!Aqua Powers!

イヤ——————————!!

ドッカーン——————————

雑魚の退場は、いつだって平凡かつシンプルだ

そして、孤高の「ルシア」は爆発を見つめたまま、何も言わなかった

「ルシア」

……「リヴァイアサン」、やつらの魂を食べてはいけないわ

まだ本番前だもの、お腹を壊したら大変

……わかった。じゃあ今日の循環液は2回分でお願い

残業代ね

「ルシア」

……あと何日で、水着の守護神の領地に着くかしら?

え?この距離だと、明日には着くんじゃない?

「ルシア」

じゃあ、今日循環液2回分はまずいわ。守護神たちとの決戦のために、力を残しておかないと

……わかった。終わってからでいいわ。利息を計算しとく

神経繊維が循環液でいっぱいになれば、新しい体を構築することができる

契約も、その時で終わり

「ルシア」

……

どうしたの?ひょっとして循環液を吸われることに興奮するタイプ?

「ルシア」

違うわ。私が考えていたのは……

本当にあなたの言うように、順調に戦闘が終わるのかしら?

安心して。私は「この水着の世界には存在しないもの」。つまり、この世界のどんな水着も私の力を抑制できない

それに、あなたは3柱の守護神の水着を全て揃えれば、次の世界に行ける

つまり、私たちの目的は同じ

「ルシア」

……

そんなこと心配してないで、さっさと寝た方がいいよ

戦いが始まれば、そんな余裕はなくなる

「ルシア」

わかったわ。そうする

物語が始まったばかりなのに、主人公は寝るの?

ううーん……それはさ~、だから~、もちろん……

ナナミね……次のストーリーまだ考えてなかったの!

……

先ほどナナミと連れ立ってどこかに行きました

他の人に気をつけてもらうよう伝えましょうか?

了解です!

一方、ビーチを見下ろせる遊園地の高台では……

……空中庭園はビーチで燃料と爆発物を準備しているようだわ

計画が終わったとはいえ、まだ注意が必要ね

そうね。ところで姉さん、さっきからどこにいるの?

すぐに行くわ

――To be continued……?