Story Reader / イベントシナリオ / 夏の夜の夢 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

ビーチの妖精

>
ゲームナレーション

人間とは、ビーチが目の前にあれば突撃せざるをえないもの!

青い空、白い雲、真夏の太陽!ビーチはまごうことなき究極のリゾート地!

ビーチを満喫できない、遠方の友人にも会えない!そんな君に、最高のバカンスを用意したぞ!

没入型VR!真夏のビーチ物語!大切な仲間と一緒に、忘れられないバカンスをすごそう!

とんでもなく能天気な音楽が流れてきたので、リーは冷静にゲームの音量を下げた

最初に表示されたのはさまざまな服装が掲示された画面

ゲームナレーション

【あなたの服装を選んでね!】

……これは……なんだ?

こういうゲームは、まず最初にアバターを作るんだよ。みんなのデータはアップ済だから、服装だけ選べばOK!

全部……水着ですね

おふざけに付き合ったことを早くも後悔していますよ

えー、いいじゃんか!普段、構造体の俺たちがこういうのを着られる機会なんかないんだから!!

一面に並ぶ水着を見て、リーフは困惑しているようだ

作戦塗装以外の服装なんて選んだことありません……指揮官、何かご助言をいただけませんか?

え……?こ、これを着るんですか……?

リーはVRゴーグルを貫きそうな鋭い目線をこちらに送ってきた

指揮官にそんなご趣味がおありとは……あなたに対する認知を更新しました

はい……で、では、これにします!

リーフは黒と白の水着を選んだ……するとVRゴーグル越しのリーフが水着姿になった。背後には、魚の尻尾のような装飾がついている

……

そ、そうでしょうか……?

リーは迅速にメニューを閲覧し、一着を選んで確認ボタンを押した

カムイ

あ!早い!早いよ!俺まだ他の見てないって!

バーチャル空間で水圧や抗力の影響を考える必要はないんですから、なんだっていいでしょう。そもそもお前は初見でもないだろうに、何を迷ってるんだ?

ちょっとしか遊んでないし!それに、こういうのもゲームの醍醐味だろ!

まったくもって理解できない

俺のはどれがいいと思う?指揮官!アドバイスプリーズ!

ほぅほぅ、指揮官はこういうのが俺に似合うって思ってるんだな……確かに布面積が少くて動きやすいぞ……

あっ、あの……それはちょっと……カムイ、やはり他のも見てみましょう!

お!これはいいね!バカンスって感じがする!

もしお前がそれにするなら、僕は今すぐこのゲームから抜けるぞ

これは……ちょっとおかしくない?アヒルのクチバシ、外せるのかな……?

指揮官、からかうのはやめにしてください。あいつ、何でも本気にしますので

うーん……どれも面白いよなぁ。どれにしようか……

何も選ばないことを推奨します

こう一覧を見ていくと……リーさんが選んだ水着が、一番正統なデザインのようですね……

カムイは眉間にシワを寄せながらメニューを上下にスクロールしていたが、やがて太ももをパシンと叩いた

いいや!服なんて重要じゃないよな!せっかくみんなと一緒に遊べるってのに、大事な時間を無駄にしてる場合じゃないぜ!

カムイは服装選択画面を閉じると、デフォルトのアバターでゲームに入った

水着は初見の時にひと通り試着したしな

お!ビーチバレーの対戦モードができるぞ!ペアで!

じゃんけんでペアを決めようぜ!勝った方と負けた方で分かれよう!

そうじゃないと、お前ら絶対指揮官と組みたがるだろうし

……

……誰もかれもがお前と同じだと思うなよ

指揮官!じゃんけんしようぜ!じゃん、けん——

——ほい!

カムイはグーを出した

カムイはチョキを出した

カムイはパーを出した

あれ、あいこ?ダメダメ、もう1回!じゃん、けん——

——ほい!

カムイはグーを出した

カムイはチョキを出した

カムイはパーを出した

またあいこ!?息ぴったしじゃん!?こうなったらふたりで組もうぜ!?

最初からそう言えばいいのに……

では、私はリーさんと組みますね?

じゃあチームも決まったことだし!始めるとするか!