ありがとうございます、助かりました!
ええ!あなた方はサガワ兄が手配してくれた応援の方ですね!
私たちだけだったら、生きて帰れないところでした……
最近この一帯はどんどん危くなってきて……
だから、サガワ兄は皆で他の場所に移住しようって提案してるのに、長老が聞く耳を持たなくて
長老の息子であるサガワ兄が説得できないくらいだから、他の人が何を言っても……
そうだったんですね……それで、サガワさんは「親父にうんと言わせる」って……
えっ、サガワ兄が……?
まさか…………大変!
コモリは血の気を失い、慌てて走り出した
サガワ兄!
コモリを追いかけて、巨塔の民の集落に駆け込む。すると、そこには――
……武器を携えた巨塔の民、そして縛り上げられたサガワ
……
空中庭園の応援を呼んだのは、お前の功績だが……
巨塔の民を塔から引き離そうとする行いは、絶対に許されん
死罪こそ免れても、相応の罰を受けなければならん!
現実を見ろよ、親父!ここら一帯はもう、侵蝕体に「発見」されてるんだよ
このままここにいたって、皆死ぬだけじゃないか!
偶発的な襲撃にすぎん……九龍商会の傭兵さえ配備されれば……
バカじゃないのか!あいつらを雇うには、僕らの2年分収入丸々かかるんだぞ
長老!外周の防衛線が侵蝕体に突破されました!
何だと!?
……それで何だというんだ……我々には身の回りの物をまとめる時間なぞない
手ぶらで塔を離れたとして……何の希望があるものか
……
今すぐ各家庭に伝えろ!最低限の荷物をまとめたら、すぐに退避だ!
…………!