カレニーナは壁を豪快に破壊しながら進んでいく。そしてたどり着いた地下層で、よく知る構造体に遭遇した……
なんでお前がいるんだよ……?
おい、危うく俺まで吹き飛ぶところだったじゃんか!!
任務で来たんだよな!?建物を壊しに来たわけじゃないよな!?
爆薬の量がちょっとばかし多かっただけじゃねぇか。ギャーギャーうるせえなぁ
はぁ……まあせっかく会ったんだし、情報交換でもする?何か見つけた?
パニシングの抗体っぽいサンプルならあるぞ
俺も抗体を見つけたぜ。ほら、この粉を見てくれ
そいつは……調べてみる。ちょっと貸せ
――――
……オレのサンプルとお前の抗体、本質的に同じナノテクノロジーが使われてるな
だが、こいつは……こいつのパニシング抑制効果は安定してない
そうそう!不安定だったんだよ!!
抗体がパニシングを抑えて、侵蝕体の力はだいぶ弱ったんだけど……
少し経ったら侵蝕体はまた立ち上がり始めて、戦闘力が元通りに回復するやつまでいた……
侵蝕体と交戦したのか?このサンドワールプールで?
聞いてくれよ。実はさ――
――…………なるほどな、お前の言う通りなら抗体の効果は相当に不安定だ。本部に報告しねぇと……
オレについてくるなら働けよ?……突然消えるのとかは、なしな
そう言うと、カレニーナは壁の爆破作業へと戻っていった
……いやちょっと……待ってってば!!
