……倒したか
こいつは……
ガードの装甲の内側に、オブリビオンのストラップが嵌め込まれている。ストラップのチェーンは壊れているようだ
お前、ずいぶんと頭を使ったのね……
……あそこに転がっている、ガードの頭部から聞こえてきている……?
交戦したガードはたかだか十数体。それで、ここまで入り込んでくるなんて……
……何者だ
警戒することはないわ。お前に興味が沸いたので、少し様子見に来ただけよ
私と話したいなら、顔を見せろ
誤解しないように。お前には、私と対面する資格はまだない
そのストラップに対する反応を見る限り、脅威ではないようだけど……
お前の求めているものが、必ず見つかるという保証はないのよ?
もともと可能性が低いうえに、手がかりだってごくわずか
……
お前はその調子で進みなさい。ことが終わったら、じっくり調べさせてもらうわ。きっと何かの役に立つでしょうから……
ガードの頭部を凝視していたワタナベは、ほどなく発言者の気配が消えていることに気づいた
……何だったんだ……私を愚弄したのか……?
残された時間は少ないというのに……