お前ら
さっさと行けよ!
あっ――
お、お前まさか……ひとりであの化け物の相手をするつもりか?
お兄ちゃん……早く逃げよう……
何度も言わせるな、さっさと失せろ!さもないと……とにかく早く行け!
カレニーナ……
爺ちゃん……わかったよ
でも、爺ちゃんを置いていったりするもんか――
侵蝕体だろうが何だろうが、掛かってきなよ……街の喧嘩王といわれたこの実力、見せてやる!
駄目だ、博士はもう……
構造体技術を牽引した科学者にして、我が恩師……
精神的な重圧から失踪されていたのが、こんなところにおいでとは……
待ってください……付近に生命反応があります
まさか……生存者が?
虫の息ですね……
……連れて帰りましょう
博士の技術でこの子を「救う」ことができれば、もしかしたら……