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人間は飢え、悲しみ、死ぬ……そして、友人を作れる
最後のは、エミィに教わったんだったな
そうそう、僕を解体して売るのを忘れないでね。僕の循環液エネルギータンクは汎用型だから、いい値段で売れると思うよ
それから……このことは、エミィには言わないで欲しい
飢え、悲しみ、死……どうかエミィが体験することのありませんように
僕には……「生きる」ことがどういうことなのか、全然わからなかった。僕は人間じゃないからね
人間が「生きる」って、本当にすごく大変なことなんだね
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ロバートは獲物ではなかった。俺たちは一度として彼をそんな風に見たことはなかった
ある冬、俺たちは死にかけた。忘れるわけがない。その時、ロバートは……決意したんだ
ロバートを解体することなどできなかった。色々な意味で、できなかった
だから彼は、自分のエネルギータンクを取り外してから、掘削跡を利用して狩り場を作った
そして、高濃度のパニシングに身を投げ出し、侵蝕体を誘き寄せて、自らを解体させた
それが狩り場の始まりだ。俺たちにとっては思いも寄らなかったことだったんだ
……だが、その過ちを延々と終わらせなかったことは、紛れもない事実だ