Story Reader / 祝日シナリオ / 奇妙なクリスマスの夜 / Story
その後、リーフも「クリスマス大作戦」に加わった
最初は仲間を励ますための計画だったが、今では全員が、自分たちにとって初めてのクリスマスを作り上げるために力を合わせている
臨時拠点に指定された場所は、旧時代のロシア北部にある廃墟だった
パニシングが地球を席巻したあとに放棄された土地は、崩れ落ちた廃墟や雑草で溢れている
しかし、グレイレイヴンの努力により、廃墟は心温まる場所へと生まれ変わった
喜びと楽しみが溢れる、クリスマスハウスへと
ふぅ……やっとできた
指揮官、どうですか？
見違えるほど立派なクリスマスハウスになりましたね
ナナミ疲れちゃった～……何かくれなきゃ、次から絶対こんな力仕事しないからね！
ナナミもお疲れさまでした
私がリースを飾るのに使っていたスツールを引いたのも、確かに疲れる仕事だったでしょう
ふふ、私が丁寧に掃除したあとを、雪のついた足で歩き回るのも
えへへ、だって面白いんだも～ん！リーフ見て、ナナミの足跡アート！アヒルさんです！
あっ！さっき掃除したばかりの床——
ナニーを探した方がいいかもしれませんね
ナナミ子供じゃないし！ナナミに指図したら、チェーンソーで真っ二つだよ！
……
……うーん……
確かにクリスマスの雰囲気は出てきましたが、何か足りないような気がするんです
わかります。「あれ」ですよね？
クリスマスイブの夜は、ベッドでおとなしく寝てるだけじゃ駄目なんです。星空を楽しむだけでも満足できません
熱気と喜びの象徴である花火があってこその祝日ですよね
花火！？ナナミ、花火見てみたい！
ですが、花火は難しいですよね。ここでは作れませんし……何か代わりになるものを考えましょうか
リーフ
え？
花火はあります。それに、クリスマスイブの鐘も
クリスマスイブの鐘！？でも……どうやって？
付近の町の跡を任務ついでに調査して、古い鐘塔を見つけたんです
この辺りで一番高い建物なので、鐘の音はかなり遠くまで届くでしょう
そこで花火を打ち上げるのがいいと思います。視界を遮る建造物もないですし、ここからでもよく見えると思いますよ
ですが、鐘塔へ向かう道は危険でしょう？もう零時前ですし……
……だから心配なんです。通信機にはいまだに連絡が来ませんし、こちらから連絡しても繋がりません
カレニーナは大丈夫なんでしょうか……
