指揮官……
指揮官……?
指揮官……どうされたんですか?もう!からかわないでください
これは……
近くの工場から飛来した加工クズでしょうか?パニシングが付着しているかもしれません……!指揮官、私の後ろへ下がってください!
識別システムが間違えるはずありません。雪のように見えますが、これは機械パーツの一部です
指揮官、急いで血清を!ルシアとリーさんが帰ってくるまで、全力でお守りしますから……!
……指揮官?何を笑ってらっしゃるんですか?
……あれ?パニシングは付着していない……?これは一体……?
……へ?
……はい……
リーフはまだ少し困惑の表情を浮かべている。何が起こっているのか、わかっていないのだろう
だが、少し上がった口角や三日月形になった目……内心喜んでいるのは明らかだ
この景色がパニシングと関係ないと知って安堵し——
ただただ、純粋に目の前の景色に浸り、見惚れて、それで珍しく笑ったのだ
リーフだけではない。皆がさまざまな過去を背負いながら、ここまで歩いてきた
ほんのひと時の安息。次の瞬間にはもう、人類の希望のための戦いに戻らなければならない
だが、それでも——
ザザッ——
リー。雪が減っていますが、何かあったんですか?
白いクロロのナットがなくなりそうなんです。あと2、3分ってところですね。早く次の段階に進まないと……
それが、ナナミが見つからないんです。まずいですね……
ナナミを探してきますので、できるだけ今の雰囲気を維持してください。お願いします!
ブツッ——