Story Reader / Affection / ルシア·鴉羽·その2 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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ルシア·鴉羽·その5

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フンフン……フンフンフ~ン

朝起きたら、自室の一角にルシアが座っていた。やや慌てたが、ルシアの方はまったくもっていつも通りに見える

お目覚めですね、指揮官

まず……申し訳ありませんでした

先日、失敗作を試食させてしまったことです。やはり、見た目を良くするだけでは駄目だったようですね……

……指揮官はそう仰ると思っていましたが……すみません

少し不謹慎かもしれませんが、指揮官が目の前で気絶されてから、より自分のことを理解できるようになりました

以前の自分だけではなく、今の自分のこともです

ずっと色々な疑問を抱いていましたが、もう大丈夫です

全てではありませんが、これからは問題なさそうです

そういえば指揮官。ここでお待ちしている間に、たくさんの方が来られましたよ。残らず帰っていただきましたけど

重要な用事もそうでない用事も、全て私が処理しました

指揮官はお疲れでしょう。この前のこともあって元気がなさそうでしたので、ゆっくり眠っていただきたかったんです

とにかく今日は任務もありませんし、このままお休みください。私も引き続きここで見守りますから

そうですか……。背を向けても……きっと駄目ですね

ここに残ることが休憩なんです

どうしてそんなに不思議そうな顔をされるんですか?以前の私もよく、一緒にいたのでしょう?どういった状況だったかはわかりませんが……

記録によれば、最も長い時間をともに過ごしたのは指揮官です。従ってこれは以前と変わらない行動だといえます

一言で言うなら……

お互いの時間を共有したいんです

いえ、お返事は結構です。答えが欲しくて指揮官にお伝えしたわけではありませんので

ルシアはそっと折り鶴を差し出してきた。折り曲げられた箇所に文字が書かれている

座標だ。以前建設した基地付近を示している。それから、メッセージ。「指揮官、約束の時間にあの場所にお越しください」

つまり……指揮官をデートにお誘いしています