片っ端からチップをチェックしていたリーだったが、ふとその動きが止まった
……
……あったにはあったのですが
戻ったら即、熱エネルギー循環システムを点検しますので!!
いえ……適切なチップです。性能も前より上がると思いますが……
リーが差し出してきたのは、指の爪ほどの小さなチップだ。左上に十数桁の数字が刻印されている。「133」の3桁から始まり、スペースを挟んで1と0の組み合わせが続く
……133 1001111101?
!
リーは慌ててチップをポケットへ突っ込むと、顔を背けた
さて、チップも購入できたことですし、行きましょうか
……言っておきますけど、たまたま残っていたこのチップがまさに探していた物だったというだけで、それ以外何もないですからね?こんな数字なんか……!
……いえ、何でもないです、早く行きましょう。まあ遅延申請を提出するのは僕じゃありませんので、もう少し時間を潰してもいいですけど
………………僕は帰りますね
(「133」に「1001111101」……何か意味があるのかな……「133」……lee?……そのあとは……)