Story Reader / コラボ / 寄波の残響 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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虚妄の関係

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機械体間の戦争は依然として続いている

兵器がぶつかりあう鈍い音や爆発音、放電の音等が聞こえていた

地下都市の各区域に警報が鳴ろうが、機械体たちは決して諦めないようだ

指導者を失ったからか、機械体たちの戦争は徐々に統制がなくなっていった。しかし、戦争において統制は必要不可欠なものではない

この戦争では自分と違う者を倒せばいいだけなのだから

戦争さえ続けば、それでいいのだから

機械体にとってそれは行動プログラムの根底をなすものだ、その事実は推測する必要すらないことだった

機械体たち

戦争ガ!必要ダ!

死ヌマデ!戦ウ!

死ヌマデ!戦ウ!

センメツ!センメツ!我々ダケガ!大地ノ支配者!

センメツ!センメツ!我々ダケガ!大地ノ支配者!

……………………ピー……ピー…………

……ガサゴソ……カーン……プチ……

……ス……カサカサ……

…………

機械体間の戦争は依然として続いている

その全ては、先ほど鳴り響いた警報の渦中、グレイレイヴン隊のそばで起きている――

全世界に向けての「宣言」で、世界にはかなりの衝撃が走ったようです

それはそうだろう。初めてだからな、人類のあるグループが、もうひとつの人類のグループに「決裂」宣言をしたのは

統合したばかりの世界政府情報部も総力をあげて……

知っているんだろう、学派は最初から計算済だったのだ

……全員で雲隠れしてから、あんな「宣言」をするとはな

致し方ありませんよ。サフィーン学派が何かを準備していることには気づいていても、それが「決裂」だとは誰も思わなかったでしょうから

――当時の人類世界はますます発展し、黄金時代は星間植民地の実現によって更なる繁栄を迎えようとしていた

あの時もし君が人類と「決裂」したら、私も君の正気を疑うところだ

……でも、彼らはそれを選んだ

そうだ。今ようやく、我々は再び彼らの存在を確認できたわけだ

……グレイレイヴンの作戦は順調に進んでいるのでしょうか

先ほどアシモフのチャンネル経由で知ったが、彼らはすでに地下かなり深くまで進入している。しばらく遠隔通信もできていないらしい

……心配されているんですか?

心配してどうする?

[player name]は信用に足ると思っている

ファウンスの主席だからですか?

いや、周囲の人間に対する態度からだ

[player name]なら、たとえ世界の裏側に隠された闇を見たとしても、自分の進むべき方向を見つけられるだろう

……議長が人をどう評価しているのか、まったくわかりません

君が議長ではなく、私が議長なのはそういうことだ

……周辺の偵察完了。少々おかしなことがありました

建物内の機械体はお互いに戦っていないんです

彼らは建物の奥に向って前進していました……何かを発見したようです

状況から判断すると、建物の奥深くに以前見た「不良品」に似た機械体が存在するのかもしれません

状態がよければ、この地下都市に関係する情報を聞けるかもしれません

了解!