戦闘はすぐに終わった。防御を重視した装甲が、この時は返って邪魔に感じられた
限られた視野では敏捷な姿を捕捉できず、先頭に立った小隊長が反応した時には、もう側に立っていたはずの仲間はいなかった
うあああああっ!
相手は無差別に発砲してきたが、ただ木屑が舞い散っただけだ
突然、装甲越しの後頭部に衝撃が走り、目の前が真っ暗になった彼はそのまま気絶した
ちまきと一緒に地下室から顔をのぞかせると、最後の敵を倒したばかりのワタナベの姿が見えた
ああ。だが、早くここを離れたほうがよさそうだ。ここはもう安全じゃないだろう
お前たちにその機会は訪れない
鋭い刃が火花を散らして飛び、倉庫が炎に包まれた