Story Reader / 本編シナリオ / 17 滅亡照らす残光 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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17-26 生へ→

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やりました……!最後の目標を倒しました!!

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起きてリーフ姉さん!!!どうしてこんな危険なことを!!

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……眠らせてあげて……この作戦が終わったら、もう戦う必要はないのだから

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どうしてこんな残酷なことを!?

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残酷?一体何の話です??この世界には、彼女が大切にしている人と物はもうない、違いますか!?

意識海の幻痛と死の幻覚を、いつまで味わわせるつもり??

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隊長……

……喜ぶべきだ。構造体でも、死ぬことができるのだから……

人々の泣き声が徐々に聞こえなくなり、リーフは「過去」へ向かって、白い霧の中を歩いた

道の先には、一面の花畑が広がっている

彼女が指先で胸元に触れると、ただれていた傷はバラの花びらとなり、風に舞い飛んでいった

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リーフ……!

懐かしい声が聞こえて、リーフは振り返った

機体はボロボロだが、リーフには、すぐにルシアだとわかった

どうしてあなたが……

彼女は苦笑いしながら、隣の青年を引き寄せた

あれ?リーさん

記憶と違って、今の彼はただの黒いシルエットで、まるで空間にぽっかりと空いた穴のようだった

彼が未知の領域に踏み入ってしまって、リーフの認知できる限界を超えてしまったからだろうか?

どうして……

……新しい特化機体のせいですか?

リーは何も返事しなかった

行きましょう。もう心配することはありません。指揮官も待っています

……指揮官?

見てください、あそこにいます

ルシアが指さした方向を見ると、ひとりの人間が花の中に座って、リーフに向かって微笑んでいる

……指揮官……!

[player name]は記憶より、ずっと老けている

[player name]

お久しぶり

懐かしい声を聴いて、リーフの最後の警戒心が完全に消え去った

一体、ここはどこなのだろう?

皆が死んでからの意識とデータ?それとも束の間の幻想?

そんなことはどうでもいい。彼女が会いたかった仲間たちが、今、目の前にいる

……ずっと待ってくれていたのですか?

その人間は微笑みながら頷いた。その笑顔を見ると、リーフの体の痛みが消え始めた

もう私たち4人を誰も引き裂くことはできません

一体何が……胸元が完全に貫通していますね

懐かしい教授が、何ともいえない表情でリーフを見ている

覚えて……いません

どうせ、またどこかの愚か者を庇ったのね

いつもこうやって、自分を傷だらけにして……

彼女は治療をするように、リーフの肩を掴んで、指で傷口に触れた

不思議と、痛みは感じなかった

[player name]

ずっと苦しい思いをさせて……リーフ……ごめん

リーフ

……ずっと?

ええ、特化機体の後遺症のせいで、あなたは意識海の幻痛が続いています。人にとっては、それは痛風や骨折みたいな痛さね。その全部が頭に集中しているでしょう

蓄積されたデータと死の幻覚を見続けて……生きているだけで苦しいはず

……死の幻覚……?

あなたの苦しみがまだひどくならないうちに解放してほしいと、彼らを説得したけれど

取り合ってくれませんでした

最後には深層マインドリンクをして、なんとかその問題を解決しましたが、人には寿命があります

彼女は[player name]を指さし、顔をしかめた

この人が死んだら、幻痛と死の幻覚があなたにどっと流れ込んでしまう

それに……その症状は機体を変えれば解決するという訳にはいかないの

彼らに、特にこの指揮官にもう一度味わってもらいたいものだわ

[player name]

必要とあらば

ふん、あなたはもう痛みを感じないでしょう

何を味わうのですか?

[player name]

リーフ……

馴染みのあるその人は、彼女の前で手を振って、まるでマジックのように紙の月下美人を出現させた

[player name]

これが、共通の思い出になった

月下美人を受け取り、全ての記憶が瞬く間に頭に蘇った。「現在」のリーフは、未来に起こる全ての記憶を見た<//記憶>

……思い出しました

記憶と同時に、痛みと赤い幻覚も思い出した

彼女は、月下美人が咲いて散るその瞬間を思い出した

……指揮官が会いに来てくれました

輸送機が雲を突き破り、人型生物が教会に現れた

仲間と指揮官の重傷を対価にして……彼女はその戦いに生き残った

でも、生き残っただけだ

空中庭園に戻ったあと、意識が朦朧としている中で、彼女は教授と指揮官の討論を聞いた

今生かし続けても、意識海の幻痛と死の幻覚が一生彼女につきまといます

[player name]

せめて彼女を起こしてから、自分で選択させてあげてください……!

リーフの性格をよく知っているでしょう?彼女なら喜んで、全ての苦痛をひとりで背負いかねない

あなたがそんな口を二度と叩けないように、意識海の幻痛を味わわせてあげましょうか?

[player name]

……それであなたの考えが変わるなら、ぜひそうしてください

立ってもいられないその体で?

[player name]

はい

……わかったわ!

その後は……どうなったのだろう?

リーフは長く楽しい夢をみた。夢の中で、彼女は自分を見つけ、自分の夢を見つけた

しかし、やがて夢から目が覚める時が来る。約束通り、彼女は激痛の中で目覚め、その後、リーフはグレイレイヴンの……

……足を引っ張ってしまいました

たとえ闇蝕機体に戻しても、意識海の幻痛と死の幻覚、残像はリーフに影響を与え続け、彼女はいつも通りの戦闘ができなくなっていた

深層マインドリンクの技術が確立されるまで、その後遺症に慣れるために、リーフは自ら苦しく長いリハビリに参加した

彼女は同じくリハビリ中の指揮官とガラス1枚で隔てられ、別々のリハビリルームで苦笑いを交わした

1日も休めませんね

リー

戦いが尽きることはありません。たとえパニシングを消す方法を手にしたとしても、他の問題が起こります

年月を経て、コゼットも大きくなった。リーフと話したあと、彼女は母親の思いを理解し、優秀な補助型構造体となって、負傷者を助けるために日々奮闘している

コゼットもグレイレイヴン小隊も、多くの新しい仲間と出会って、また多くの仲間を失った

ともに多くの問題を解決したが、同時に多くの問題を発見した

彼の言う通り、戦いが尽きることはなかった

一同はゲシュタルトが演算した0.031%の奇跡を見つけられず、新たな災いに立ち向かわざるを得なかった

[player name]

世界とは常にそういうものだ。パニシングも、歴史上で唯一災難を引き起こした物質ではない

ある問題を解決しても、すぐに別の問題が現れる。パニシングに対策する方法を手にしても、新たな災難がやってくる

太陽が昇るように、永遠に続く昼はないし、永遠に続く夜もない

[player name]

でも、我々が進歩していないわけではない。戦いには意味がある。手にした平和は、数日から、ひとつの季節になり、数年間になった。全ては前へと進んでいる……

一番大切なのは、あなたたちが側にいてくれたこと。だから、長い旅もそう辛くなかった

その後、指揮官は数十年も続く冬の真っただ中に亡くなった

ルシアもある作戦で、不可能に近い目標を達成するために犠牲になった

そして、リーも

我々の体にある傷が塹壕となり、弾丸の雨の中での確かな道標となった

我々は魂を燃料に、命のトーチを掲げ、この越えられるはずもない冬を乗り越えるために

再び春が訪れた時、リーフもついに雪の上に倒れた

[player name]

他の人にも会いに行こうか?

そうですね

行きましょう。彼らは花畑の向こうにいます

彼らは肩を並べ、新たな旅<//幻想>へ一歩踏み出した

でも、これは一体何でしょう?死ぬ前の幻想?意識の欠片?

昇格ネットワークが構築してくれた幻想に一体どんな意味があるのか、誰も知らない

しかし、その安らかな景色は、越えられない冬と仲間たちの死を予言している

[player name]が死んだあと、幻痛と死の幻覚により、リーフの残りの人生はまさに茨の道だった

彼女は長い間苦しみ、最後の雪が融けたあとに、やっと仲間のもとへ向かった

…………

……これは、決してあなたが望んだ過去ではありません

でも、温もりを感じました

朦朧とする意識の中に、その声がまた響いた

「もし、すでに答えが出ているのなら」

「自分の決定を後悔しませんように」