Story Reader / 本編シナリオ / 15 ラストスパーク / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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15-6 帰還

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――空中庭園のふたりがアトランティスに着陸する4時間前

もうひとりの招かれざる客がこの街にやって来た

彼女は深海からやって来た。生来臆病な彼女は、来る途中で出会った全ての侵蝕体を連れてきた。まるで凱旋する女王が、自分の軍隊を率いるように

しかしラミアはわかっている。自分は「女王」なんかじゃないということを

彼女は他人の「寄生虫」だった。彼女はその事実を嫌だとも思っていない。むしろそれがよくわかっているからこそ、今日まで生き延びてこれたのだ

だが信頼していた相手がひとり、またひとりと去っていき、彼女も自分のなすべきことについて、考えざるを得なくなっていた

ここ……なの?

人魚の「四肢」が地面に触れた時、彼女は懐かしくも、よくわからない感情を覚えた

「あいつ」が言ってたの、嘘じゃなかったんだ

やっと……この場所を見つけた

人魚はキューブを抱え、おどおどしながら瓦礫から這い上がった

これがあれば、これを使えば……欲しい物と交換できる

あの崩れた洞窟から這い出て、瓦礫に沿ってどれほど歩いたことだろう。やっとあの見慣れたロボットが目の前に現れた

ラミアはよろよろと「彼」の前に倒れ込む

持ってきたよ

ロボットは両腕を伸ばし、ラミアから白いキューブを受け取ろうとした

しかしラミアは瞬時に手を引っ込めて、そのままキューブを抱え込んだ

後悔してるの?

違う、違うの……でも、そっちがそんなに多くのことを知っているんならさ……

できれば、できればなんだけど、もうひとつ、私を助けてくれない?

ん?

あのさ……ある場所を探してるんだ……でも多くの記憶を失くしちゃってて……どこにあるのかがわからなくて

彼女はうなだれた

あなたの願いを教えてくれる?それから「それ」を僕にくれたらいいから

……

ラミアは片手で頭を抑えた

彼女の頭の中にはぼんやりとした数字がずっと浮かんでいる

あれは意識海に刻まれた重要な情報のはず。だが今はナイフで一部を削り取ったように全部を思い出せない。ぼんやりと前半の数字は思いだせても、後半がどうしても出てこない

いや、あれは数字じゃなく座標だ、だが彼女はその座標を思い出せないでいるのだった

そこはとても重要な場所であり、何としても帰らねばならない、彼女の宿願の地なのだ

私……ラミアは……信じてもいいの?

もちろん、力を尽くすよ

だから、今持っている物を僕に渡して。それからあなたが知りたいことについて教えるよ

ロボットの「目」は微かに光輝いている

彼もまた興味があるのだ。行くあてをなくした昇格者から、一体どんな有用な情報を引き出せるのかということに