Story Reader / 本編シナリオ / 13 終焉の福音 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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予想外の援助

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075号都市地下空間、プラットホームエリア

地下空間入り口のプラットホーム。リーとルシアは血清と銃弾を確認している。リーフは目を閉じ、収集済のデータの同期を始めたようだが、すぐに困ったように目を開けた

通信が……断絶しました……

原因は?

強烈な妨害信号です……空中庭園と交信できません

それも、通信の妨害は私たちが地下に入ってから始まったみたいなんです

予備の通信チャンネルを試してみてください

やってみます!

予備チャンネルに接続>>>接続権限者を検索中>>>失敗>>>失敗>>>成功

信号不良のせいか一瞬モニターが瞬いたが、ほどなくひとりの人物の姿が浮かび上がった

こちらグレイレイヴン。空中庭園、応答願います

……兄さん!状況は!?

マーレイ?

順調だ。現在地は075号都市の地下空間なんだが……

よかった、やっとつながった……

10分ちょっと前に、空中庭園のレーダーがグレイレイヴンをロストしちゃってさ。僕……皆、心配してたんだ

モニター越しのマーレイが心配そうな表情を見せる。通信妨害の影響か、その声は途切れ気味で、タイムラグもあるようだ

なるほどね……

説明を聞き終えたマーレイはしばしの沈黙のあと、安堵したように息を吐いた

マーレイ、ここの正確な状況を調べてくれないか。大規模な通信妨害が起きていて……予備チャンネルの使用を余儀なくされているんだ

実のところ……予備チャンネルが生きていたのは少々意外だったんだが

リーフ隊員が同期してくれた情報によれば、そこが華胥の端末の所在地、なんだね?

リーはうなずく

だとしたら、昇格者と接触する可能性が極めて高い

情報不足なうえに通信状況も劣悪で応援も望めない。そのまま突入すべきじゃないと思う

昇格者はとっくにこちらの動きに気づいてるんだ。最後に確認された華胥の座標は、最初の座標から移動してる

やっとの思いで手に入れた手がかりを無駄にするわけにはいかないんだよ……

指揮官はすごくたくましくなったね。兄さんが信頼するだけはある……

マーレイは仕方がないなという風に笑った

……マーレイ、前にくれた重力子検知装置のこと覚えてるか?

ええっと……

あれを使って僕たちの進路を記録する。工場の見取り図から地形図を生成してお前と共有することにしよう

予備チャンネルは速度制限があるから、地形図の共有は5分に1回だ。僕たちの進路と空間規模の把握には十分だろう

お前の方はこれまで通り、入手した情報をフィードバックしてくれればいいから

わかったよ

じゃあ、この先は僕が作戦支援を担当するね

……

機体の整備が終わりました。指揮官、いつでも出発できます

了解!