Story Reader / 本編シナリオ / 13 終焉の福音 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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火急

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異合生物の生成速度が消滅の速度を上回っています。このままだとジリ貧です……

僕とリーフが道を開きます。ルシアは指揮官を連れて包囲網を突破し、コアに向かってください

ええ、リーと私は遠隔攻撃できますし。ルシアの機動力なら包囲網を突破できます!

ルシアは何か言いたげにしていたが、ふたりの表情を見て、決心したようにうなずいた

では、お願いします。リー、リーフ

指揮官、走れますか?

ルシアに向かってわざと大口をたたいて見せた。ルシアはうなずき、刀を構える

次の一波、来ますっ!

行け、ルシアッッ!

ここはリーフとリーに任せて行きましょう、指揮官!

目の前には無数の敵。だが背後の銃弾とビームが必ず自分たちを守ってくれる、ルシアはそう信じている

αとガブリエルが交戦している間に、ロランは中心区のもう一方の地下にたどり着いていた

侵入者とみれば無差別に攻撃を仕掛ける異合生物も、チェーンブレードによって切り刻まれるだけだ

……ゲホ

喉につかえていた循環液を吐き出すと、ロランは目の前の怪物を見つめた

……

やあ、やっと見つけたよ。ガブリエルが隠すならこのあたりだと思ってたんだ

ガブリエルはαが足止めしてくれてるからね。お陰でなんとかたどり着けた。あちらの戦いは今頃どうなってるんだろうね?

ま、考えるだけ無駄か……

真っ白な異合生物はまるで彫刻のように静止しており、ただ静かに宙に浮いていた

ガブリエルは僕をまったく信用してないんだろうけど……でも、所在をつきとめるのに十分な情報をくれたよ

彼は慎重なんだ。一点集中はリスクが高すぎるからね。君が集噛体の制御端末のスペアってわけだ

僕はずっとガブリエルの動きを観察してたんだよ。そうでもなきゃ、ここを突き止められなかったろうね

うん……ルナ様を拘束しているもう一体の君は、ちょうど今頃グレイレイヴンと邂逅しているだろうね

それとも、「姉妹」なのかな?うーん、そもそも君たちに人間の通念が当てはまるんだろうか……

まあいいや。肝心なのは、君と集噛体が「共生関係」にあるってこと

君を片づけてしまえば、集噛体は制御装置の片割れを失ってちょっとした混乱状態に陥るだろう。君の「姉妹」にも影響が出るだろうね

どの程度の影響かはわからないし、グレイレイヴンがその機を捉えられるかもわからない……

ロランが武器を展開すると、異合生物は危険を察知したらしく、翼を広げて両目から赤い光を発した

なるほど……たとえ相手が昇格者でも、自分への害意を察知すればちゅうちょなく攻撃するのか。ずいぶん恩知らずなんだね

そう簡単には倒せないだろうけど、覚悟はできてるさ

君の「姉妹」がグレイレイヴンとやりあってる間、僕たちも遊ぼうじゃないか

哀れな化け物さん