Story Reader / 本編シナリオ / 13 終焉の福音 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
<

脆弱な連携

>

……捕捉しました!

偽「ビアンカ」さん……華胥の特徴的な信号です

……ようやくシッポを出しましたね

行きましょう。ぐずぐずできません

空中庭園を救わなくては、人類の未来も失われてしまう

早く原因を調査しろ!

浸入カプセルの電源に波動が!

チーム2、二次優先の隔壁の非常電源も接続して!

おい!アシモフ!侵入を緊急解除できねえのかよ!

侵入者が侵入プログラムモジュールを強制的に乗っ取りやがった!今侵入モジュールを解除すると、接続された全ての意識が強烈なダメージを受ける

構造体は再起動すりゃいいが、人間は……死んじまうぞ!

……ッ【規制音】!ほんっとに、なんでいっつもこんな危なっかしいモンを作るんだよ!

文句言わない!こっちの回線設定を手伝って!

ああもう、わかったよ!

事故発生率の初期予測……69.7%以上、だが……今はやるしかないな

空中庭園デッキDECK-4-2-C、情報部資料室所在地

なるほど……司令の手配は本当にシンプルだ

通常厳重に警備されている情報部の資料室には誰もおらず、セキュリティゲートだけにロックがかかっている

マーレイはセキュリティゲートに行き、手に入れたばかりのIDカードで扉を開けた

*高級権限保持者を識別。手動確認過程を要求します*

手動確認……?まったく……

マーレイはイライラしてセキュリティゲートを見ながら、自分の身を隠せそうな場所を探し始めた

――だがそう広くない空間のこと、隠れたり、身を護るものは見当たらなかった

天井から重機関銃でやられでもしたら、そのままおじゃんだな……

*手動確認過程、タイムアウト。応答なし*

……で?

*最高安全プログラムを起動*

マーレイは再び辺りを見回し、入って来た扉の後ろに、もうひとつの安全隔壁が降りてきていることに気づいた

扉を開くか閉じ込めるかの二択なんて、極端なシステムだな……

……

*外部からの干渉発生。戦時避難プログラムBを起動。防御ゲートを閉鎖、メインゲートから緊急通路までを開放*

安全扉が内側に開き、流れ込んでくる空気がひゅうっと音をたてた

……ふぅ、もう二度と来たくないね……

マーレイはそう言うと、セキュリティゲートの中へと入った