Story Reader / 本編シナリオ / 13 終焉の福音 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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意外な弾丸

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どうかしましたか?

お伝えしませんでしたか?

今、アシモフのチャンネルを介して粛清部隊の全隊員の任務を確認しました

ビアンカは……現在旧15号都市エリアで任務中です

……

このような意識偏位ダメージを無視した戦闘方法は……絶対にビアンカさんのやり方ではありません

………………

構造体意識海模倣迷彩モジュールを解除

彼らの会話情報に基づき、模倣迷彩の必要はすでにないと判断しました

目の前で「ビアンカ」の機体組織は空中で剥がれていき、微かに光るデータになってゆく

誘導作戦失敗、新しい作戦に移行中……

おい!逃げるな!

ここに留まっても無駄です、華胥は無意味な行動はしません

……

自らを華胥と明かす「ビアンカ」は、そのままグレイレイヴンの目の前から消えてしまった

……

了解です

……プログラム体の信号はすでに消えました、でも……

バーチャル空間にはなんの痕跡も残っていません。移動して離れたわけではなさそうです

高度な偽装、プログラム体のルートをスプリングボードとして利用した、遠隔データ体を乗っとった、ゲシュタルトのベースポート層を改変した……一体どれで逃げたのか……

いずれにせよベースポート層の改変は不可能です。そんなことをすればゲシュタルトに感知され、反撃されるリスクが高い……

とにかく、5分前のデータと比べてみましょう

わかりました、ちょっとお待ちください

待つ間にお聞きしたいのですが……

指揮官はどう思われますか?

今は人間の思考法から突破口を見つける必要があります。僕たちは生物構造のない生活に慣れており、やはり少々機械の思考法に近いので

同じ考え方では、盲点を発見しにくい

(いや……ただの偽装なら優れたスキャン能力を持つリーフが見逃すはずない……)

リーフがいる限り高度なデータ偽装は非現実的です。データ体を乗っ取ったのなら、入れ替わった痕跡が残るはず……

それなら可能かもしれませんね……

強制的にデータを乗っ取るには相当のデータ強度が必要です……僕はそれほど強度の変化を感じなかった。データ偽装も、リーフが見破るはず……

となるとデータ置換を通してスプリングボード的に利用したと考えるのが妥当では?

それなら確かに検出できません。しかし高速でデータ置換をしながら移動すれば、スプリングボードとして使われたプログラム体に異常をきたしたはず

異常なデータ体を見つければ……それはすなわち「ビアンカ」の移動ルート……ということですね

はい……私はそう思います

リーフはスキャンを続けてください。データ分析は僕が

了解!

華胥(カショ)

偽装のサブAIは空中庭園に識別されてしまいました

…………

華胥(カショ)

しかし、執行部隊の位置を特定されてはいません。予定通りに接続したルートに従ってキーポイントに向かっています

……目的は達成できたの?

華胥(カショ)

かく乱情報を流し、執行部隊の捜索を遅らせることには成功しました

……まだ殲滅できてないの?

華胥(カショ)

メイン演算力を浸入状態の維持にあてたため、サブAIの戦闘サポートのための演算力を配分できませんでした

……それで、空中庭園は予定通り墜落するの?

華胥(カショ)

ご心配におよびません

………………