Story Reader / 本編シナリオ / 12 九龍環城 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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12-22 光壁の内側

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わぁ……

……無事に通過できたということでしょうか

議長の指示通りに光壁付近にたどり着いた時にはもう、ガブリエルの姿はなく、奇怪な形状の亀裂だけが残されていた

リーフは倒れている友軍の救助を優先すべきだと主張した。だが、光の壁が自動修復を始めたことにより、先行するガブリエルの追跡を優先せざるをえなくなったのだ

とにかく、無事に入れてよかったわ。壁の内側とはいっても、構造は外と大差なさそうだし

コアエリアの重要な部分は、ここではありませんから

……あの塔ね。中に、何かがいる感じはするわ

そうかも。権力者は高いところが好きだものね

ゲシュタルトの同原AIも塔にいるんでしょうね。どこかに分散させたら、その分リスクも増えるでしょうし

宝の在り処にしては「いかにも」ですが……これだけ強気な九龍のことですから、可能性は高いかもしれませんね

とにかく、現時点ではあの塔を主要目標と定めるのが妥当でしょう。ガブリエルがどこに向かったかもわからないんですから

なんとしてでも、ガブリエルよりも先に曲か華胥と接触するんです。あとのことは、それから考えても遅くないはず

華胥のことはとりあえず置いといて、曲は私たちに敵意むき出しだったじゃない……本当に大丈夫?

大丈夫ということもないでしょうが……今更外に出られそうもないですし

リーは修復が完了した光壁を振り返った。直接手で触れてはいないものの、光壁に風穴を開けるには、大規模なエネルギーをぶつける以外に方法はなさそうだ

……私もリーさんに賛成です。ルシアだってきっと……

手始めの任務は、この奇っ怪な連中をやっつけることかしらね?

そうですね、指揮官

いいなぁ。私もツーカーの仲間がほしいなぁ……うん?

作戦方針が決まったその時、アイラが大鎌を展開し、正面の大通りに鋭い目線を送る

続いて、機械音。データベースで見た金剛力士によく似た形状の構造体だ。片手に武器を持ち、もう一方の手で原型がわからないほどグチャグチャの侵蝕体をつかんでいる

距離10mというところでそれは止まり、手中の残骸を放り投げることで自身の武力を誇示した

我こそは九龍が守衛、完成型構造体――至尊(シソン)なり

曲様の命により、外敵を抹殺する!