Story Reader / 本編シナリオ / 12 九龍環城 / Story

All of the stories in Punishing: Gray Raven, for your reading pleasure. Will contain all the stories that can be found in the archive in-game, together with all affection stories.
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12-18 身を挺す

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……カムイ、一体何をしている……

何って……見りゃわかるでしょ、亀裂を広げてるんですよ

爆薬は期待した通りに壁に亀裂を作った。だが所詮は侵蝕体対策で用意されたもの、光の壁にしてみればほんのささやかな衝撃にすぎない

現に爆発による亀裂は、目に見える速度でふさがっていく。そこでカムイは武器を放り投げ、自分の身体で亀裂を支えているのだ

……本当にお前は馬鹿だな!

口ではそう言いながらも、クロムは素早く動き、カムイと一緒になって小さな亀裂を支えた

目を閉じ、歯を食いしばって、凄まじい痛みに耐える

この大きさでは……せいぜい子供ひとりが通れるかどうかだ。カムイ、もう少し広げるぞ

りょーかい!!!

ふたりの身体が接している光壁が衣服を裂き、直接皮膚に届いた。その瞬間、皮膚も蒸発し、機械パーツがあらわになる

隊長、正直にいうと……ちょっぴり痛いです……

これが「ちょっぴり」?……あとで痛覚システムの全面チェックを受けろよ

ひえ、それだけは勘弁……

なら、もっと頑張って押せ……!

まるで堅固な盾のようなふたりによって、亀裂は徐々に広がり、ハッチほどのサイズになった。彼らと光壁の接触もどんどん深くなり、絶え間なく火花が吹き出している

ブリギット

準備はいい?もうすぐルシアが到達する!

とっくにできています!早くしてください!