Story Reader / 本編シナリオ / 09 黒星の失墜 / Story
成功です
キャビンの連結部にことごとくロックをかけました
ですが、オンライン状態のキャビンは72％しかない……
宇宙空間に投げ出された部隊は……生死不明の状態です……
構造体は宇宙空間に適応できますし、本作戦に参加している指揮官は専用の宇宙用装備を持っているはずです
内蔵された生命維持システムで、救助までの時間をしのげるでしょう
それまでは……宇宙を寂しく漂うことになってしまいますが……
…………
皆を無事帰還させるためには……できるだけ早く解決して、セリカさんと連絡を取るしかありませんね……
電磁ロックの起動を待っている間に、宇宙ステーションのログデータをコピーしておきました
データベースも相当な侵蝕を受けていたので、有用な情報がどれだけあるかは不明ですが
リーフ、迅速なスクリーニングを頼みます
わかりました
……どうやら、宇宙ステーションが現在の状態になるまでの経緯が記録されているみたいです
重力制御コアのパニシング侵蝕を阻止できず、重力が乱れ……
宇宙ステーションの構造が崩壊しただけなく……周辺のパニシングを吸着するようになってしまった……
最終的に重力コアと大量のパニシングが、高密度物体を形成……
記録ではこの過程を異重合と呼称し、異重合によって誕生した高密度物体を「パニシング異重合体」と呼んでいます
恐ろしいことに、この異重合体たちは自在に合体や分散を行うことができ、高い協同性を持っているようです
中でも十字形状の個体は、宇宙空間に散在する異重合粒子をコントロールして、地球上のさまざまな侵蝕体に組み込むことができる……
つまり、私たちが戦ってきた敵は、パニシングそのものによって構成された存在……
ルシアは刀を強く握り締める
……人類にとって、極めて重要な情報だ
この先、僕たちを待ち受けているのは……情報だけでは済みませんよ……
友軍信号が皆、移動しています。中心部の重力生成装置に向かっているようです
……私たちも、後れをとるわけにはいきませんね
